吉日が気になる方に、ぜひお勧めしたいことは、日常はあえて悪い日取りを選んで行動するということです。

結婚とか引っ越しとか大きなイベントではなくて、会合とか会食とかあくまでも日常生活でということです。

悪い日取り、悪いムフルタ(インド占星術の吉日選定のこと)を選んだとして、たいていの場合、そんなに悪いことは起きないと思います。

逆に思い起こせば、いい日を選んでもこれまで大していい結果はなかったのではないでしょうか?

それでいいのです。人生タイミングだけで決まるものではないということが実感できれば、いいのです。

 

ある占術研究科のAさんの話ですが、持病がだんだん悪化して、薬で抑えることが難しくなってきたので、いよいよ手術をすることになりました。些細な行事でも吉日にこだわるAさんはあらかじめ吉日選定で決めた2か月後の日でお願いしようと思っていました。だいたい手術日というのは担当医師の都合が優先されます。2か月後なら十分時間があるので予定をいれてもらえるだろうと思っていたところ、担当医師は(二週間後の)〇日の11時はどうですか、といいながら淡々と紙に2週間後の日を書きこみました。Aさんは、そんなに早い時期まで日取りを調べていなかったのとその雰囲気に流され、そのまま了解して術前説明と術前検査を受けました。

家に帰って調べてみて、顔面蒼白。これ以上ないというぐらい、最悪の日取りだだったそうです。唯一の頼みは、インド占星術のアビジート(アビジット)・ムフルタに当たっているということだけです。(アビジート(アビジット)・ムフルタ:日の出から日の入時刻の中間点±15分の時間帯。いつの日であっても吉とされる。)ただ、これもクリニックのスタッフの話では、別の手術が先に入ってしまうとAさんの手術の開始時刻は1時間以上遅れるとのこと、そうなったら、もうおしまいです。それで、Aさんは、夜も眠れないぐらい不安になり、心身バランスを大きく崩してしまいました。数日後、意を決して、ドクターに手術日の延期を依頼し了解してもらったのですが、いまだに体調が悪いそうです。

 

いい日ばかりを選んで行動していると、悪い日に何かやらなくてはならなくなったとき、Aさんのように心身バランスを崩すまではいかないまでも、かなり不安になると思います。悪い結末に思いがいくあまり、本当に悪い方向へ行ってしまうかもしれません。人生無数の要素が重なりあって、望ましい結果・望ましくない結果があるものです。何か事を起こすのに、日が悪いというだけで、そんな悪い結果はでないものだということを、あえて自分からバッド・タイミングを選んで、体験として知っておくことも大切かもしれません。