ワイン道はとても奥が深いです。
軽く調べても「ワインは寝かせれば寝かせるほど良いという訳ではなく、
熟成期間というものがあり、それを過ぎると味は落ちる。
ランクが低いワインほどこの熟成期間は短い」とも評されていました。
上質なボルドーでしたら、50年も熟成させるとかなりの味わいになるそうですが、
熟成パワーが劣る低品質のワインでしたら直ぐに劣化するそうです。


敬意を込めて偉大なワインと評されるグランバンですが、
この名を冠するワインの価値はピンキリにあります。
例えば、セカンドワインが良い例です。
同じ地方でも畑自体に等級で格付けして、上質なものをファースト
少し劣るものをセカンドとして販売します。
等級分けする理由はファーストの価値を高めるだけとも言われていますが、
ともかく、味はファーストとほとんど変わらないにもかかわらず、
少し安いセカンドラベルのグランバンがあるのも事実になります。
余談ですが、シャトー地方はさらにランク格付けを
細かくしてサードラベルなるものもあるそうです。


もちろん、非常に高級なグランバンも存在しています。
市場に出回っているものでも数十万円もしますし、そもそも、
真に最高級品と呼べるグランバンは流通せず、
生産農家と独自のコネクションを持たないといけないかもしれません。
どこかの昔の戦争映画で、ワイン畑目的で
国を攻め滅ぼしたストーリーがあるぐらいです。
フランスの国旗の「青・白・赤」はそれぞれ「自由・平等・博愛」を意味し、
フランス王家(白)とパリ市の紋章(青・赤)から取ったものですが、
もしかしたら裏の意味で、白と赤はワインから来ているのかもしれませんね。




高級なワインのグランバンを買った際に
特に気を使うのが保存する場所…。
せっかく高いグランバンを買おうと思ったら、
飲みごろまで良い状況で保存させるため、
ワインセラーを買わなければなりません。


ワインセラーと聞くと、よくお店にある
大規模なものをイメージする人もいるかと思いますが、
さすがにあんな大きいものを家に置くわけにはいかず、
一般家庭用のワインセラーを購入するのが通例です。
そこで今回、夏のボーナスを使い、
思い切ってグランバンの為に、ワインセラーを買いました。


ネットで色々とワインセラーを見ていると、デザインも価格もそれぞれです。
安いものだと10本程度保存できて17,000円というものから、
40本程度保存できて120,000円とう製品まであります。
基本的に中国メーカーのものが安いみたいですね。


そんな私が目についたのが、FJC-85Gという製品。
フォルスターというメーカーのもので、ワインセラーでは有名だそうです。
デザインもシックで飽きなさそうですし、お値段は65,000円程度とまぁまぁです。
少し高いかな…、とも思ったのですが、
NO1の売れ筋商品だそうで、グランバンの為に迷いつつも注文!


さて、そうして注文したワインセラーが、先日届きました。
想像していたよりもコンパクトで、私の部屋にもすっきり収まりました。
温度・湿度ともにしっかり管理できますし、音も静かでほとんど気になりません。


ワインセラーは揃ったので、残るはグランバンをいよいよ買うのみ。
明日、ワインショップに行く予定です。





親しい人の誕生日、何を贈るか迷っている方も多いはず。
そんな方は、いつもとは趣を変えて、
「生まれ年のグランバン」
プレゼントしてみてはどうでしょう?
私の学生時代は、生まれた年の記念コインを
贈るのが流行っていましたが、まさにそれと同じようなものです。


古いグランバンであっても、1万円ちょっとから
数万円程度の物まであるので、プレゼントとしては最適ではないでしょうか?
個人的なオススメは、5大シャトーグランバンのセカンドです。


私の友人が先日27歳の誕生日を迎えました。
1987年生まれの彼に、私がプレゼントしたのは、
それと同じ年に作られたグランバン
「レ・フォール・ドゥ・ラトゥール 1987」です。
1級品であれば数十万は下らない、
ラトゥールのヴィンテージグランバンも
セカンドであれば数万円で買えたりします。
セカンドとは言っても、ラベルが傷ついたり
ちょっと汚れたりしているだけなので、
中身の方は全く持って問題はありません。
私も数本、生まれ年のグランバンを持っていますが、
自分と同じ年に生まれたグランバンを手にすると、
何となく感慨深くなったりします。


さて、肝心の友人の反応ですが、
結果から言うと、とても喜んでもらえました。
ただ、しばらくしてすぐに開けて飲んでしまったそうです。
個人的にはもっと寝かしておいて欲しかったかな…。
まあ、保存場所がないと傷んでしまうので、仕方がないですが…。


皆さんも今年の誕生日はお友達や大切な人に、
生まれた年のワインを贈ってみるのも良いかもしれませんよ。