ちょっと記事について問い合わせの有った方とやり取りしていて、エレクトーンのUSBの取り扱いについて、何が大丈夫で何がダメなのかよく分からないという話がでたのですが、このあたりのことをきちんと書いたサイトが見当たらないので、少し考察しておこうと思います。


そもそもヤマハのダウンロードサイトで買えるプロテクトデータはわざと不安定な領域が作られているようなのです。この不安定な領域をwindowsは嫌がります。だからエレクトーンのUSBをパソコンにさすとwinさんが「このUSB変だからスキャンして修復しようぜ」と警告を発してきます。

しかしこの不安定な領域はステージアやミュージックダウンローダーでこのデータが「本物」と認識されるために必要なもので、winさんの言うとおりに修復すると、データが使えなくなってしまうのです。PCの設定によっては警告せずに勝手に修復してしまうので「パソコンに差したらデータが使えなくなった」という事態がおこります。とにかくUSBに入っている全データが死にます。悲劇です。

 またwinさんは不安定な領域を不安定なままコピーすることができません。USB内のデータをコピー&ペーストするとwinさんは不安定な領域を勝手に修復してコピーします。切り取り&張り付けでも同様です。そのため「パソコンで移動したら使えなくなる」わけです。

ミュージックダウンローダーには不安定な領域を不安定なままかつUSBの固有idに紐付けをおこないデータを移動させる機能があるのだと思われます。

ともかくwinさんの要らない親切によりデータが死んでしまう可能性があるため、エレクトーンのUSBはできるだけパソコンに差さない方がよいのです。

そのためヤマハはミュージックダウンローダーでデータを買ったら、データ移動用の空のUSBに取り出し、エレクトーン側で保存用のUSBに移動させるという作業を推奨しているようです。保存用のUSBでの曲移動もできるだけエレクトーンでやって欲しいようです。

最後にこれは私見ですが、USBというのはかなり脆弱な記憶媒体で、データが消えやすい性質があるので、「自分の持てるデータをこの一本に集約したぜ!」みたいなUSBは作らない方が身のためです。USBを買うなら容量小さいのをいっぱい買ってデータを分散させましょう。