詩集~自分②~ | リコーダー吹きの休日Recorderist's Holiday

リコーダー吹きの休日Recorderist's Holiday

リコーダー奏者の斎藤夕輝です。
自分の好きな事が誰かの息抜きになったらいいなと思ってやっています。
Hi, I'm Yuuki Saitoo, a recorder player.
I'm doing this hoping this can be a break for someone.

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(電話のみ/Only talk)

〜宝物〜

君から受けた優しさ
それが僕の宝物です
君がどんなに冷たくなろうとも
僕は決して
それを箱から取り去ったりはしないよ





〜無数の星〜

ドブのような悪意に満ちた僕は
無数の星のような人から受けた優しさで
できています

僕も誰かの星の一つに
なり続けよう





〜現実〜

愛したい
それだけじゃ
ダメですか




〜照明係〜

僕は君を輝かせる照明でいい
君の歌を聴いていたい
君の声に震えていたい
それだけでいいんだよ





〜祈り〜

神様
アイツの才能をもっと生かしてください
アイツの歌がもっと色んな人に聞かれ
その人達の心に届き
血となり肉となり力となって
アイツが生きててよかったと思えるようにしてください

アイツを殺さないでください




〜言葉〜

言葉なんて、届かない
君がどんなに届けようとしたって
その声は空気中に虚しく放たれ
風と共に散ってしまう
君がどんなに叩いたって
その扉は固く閉ざされたまま
相手にもされないセールスマンのよう
君がどんなに頭をひねったって
その人は君の言語を知らない
君もその人の言語を知らない
だけど

稀に
本当に稀に
届く事がある
開かれる事がある
理解される事がある

どうすりゃいいんですか





〜のすたるじー〜

僕が育った家も、通った小学校も、ランドセルにいつも付けていたカエルのストラップも、夏になるとオニヤンマが通った沢も、家の近所にあった商店街も、そのすぐそばで飼ってた犬も、みんな無くなって、いなくなってしまった。
その商店街のすぐそばにあった側溝には、ラーメン屋の店員がいつもラーメンスープを捨てていて、強烈な臭いを放ってた。

僕は時々、その景色、音、臭い、感触、それら全てが、無性に、本当に無性に、恋しくなる。






〜クリームシチュー〜

僕が初めて食べたあの娘の料理
クリームシチュー

マズかった
だけど照れ臭そうに僕を見ている君を見て
僕は「ウマイ」としか言えなかった

今でもクリームシチューを見ると
あの味を思い出す





〜アイツ〜

あの日
汚い俺の体を舐めてくれたアイツを
俺は忘れない

その日
傷付いたアイツの心を舐めた俺も
俺は忘れない




〜決意表明〜

人が人を想う気持ちが
こんなにも優しくて
こんなにも儚いのは
それはきっと
砂漠に咲く一輪の花のようだからで
真っ暗な空に打ち上がる花火のようだからで

だから
だけど
僕は
その花を
その花火を
何度でも咲かせるんだって
何度でも打ち上げるんだって
決めたんだ

もう
決めたんだ




〜アイツの〜 

アイツの優しさをそっと抱いて眠る
おやすみなさい









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