詩集~肉片~ | リコーダー吹きの休日Recorderist's Holiday

リコーダー吹きの休日Recorderist's Holiday

リコーダー奏者の斎藤夕輝です。
自分の好きな事が誰かの息抜きになったらいいなと思ってやっています。
Hi, I'm Yuuki Saitoo, a recorder player.
I'm doing this hoping this can be a break for someone.

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(電話のみ/Only talk)

〜真っ白な天井〜

真っ白な天井を見上げ
何も無い自分を感じたいのに
寂しさが
心にこびり付いている






(〜無題〜)

別に泣きたい訳じゃない
だけど泣いている自分に
ああ、俺は悲しいんだなって
気付く






〜どうして僕は〜

どうして君は
そんなに優しいんだろう
どうせ偽善だろ?
君は僕の事を本当に思っちゃいない
そう自分に言い聞かせる

だけどほんの少し期待して
勝手に裏切られ
落ち込んで
また立ち上がる

どうして僕はこんなに阿呆なんだろう
どうして僕はこんなに弱いんだろう
どうして僕はこんなに情けないんだろう






〜臆病者〜

人の優しさが恐い
それが冷えて無くなるのが恐い
こんな自分は、
相当な臆病者だ

全てを壊し
全てをあらわにし
全てをないがしろにしてみたい
でも現実は
全てを守り
全てを隠し
全てを丁寧にしている
こんな自分も、相当な臆病者だ





〜真夏の水〜

僕の言葉を聞いて
虫唾が走るという人がいる
僕の言葉を聞いて
救われたという人がいる
僕の言葉を
まるで雑草を見るようにして
通り過ぎてゆく人がいる

ああ
僕の言葉が君の心へ
真夏に飲む水のように
染み渡っていけばいいのに





〜暗闇〜

暗闇と同化して
僕の感情を消し去りたい
暗闇に紛れて
僕という存在を忘れたい

暗闇になりたい
喜びも悲しみも知らない暗闇に

だのにどうして
邪魔をするのか
光よ、喜びよ、アイツの優しさよ






〜ナメクジ〜

私はナメクジ
どろどろの体を引きずりながら
のろのろと進むナメクジ
本当は早く塩をかけてほしいのに
降ってくるのは雨や雪ばかり
私がこうして進んでいるのは
どこかに着きたいからなのか
それとも
塩が降る夜を求めてなのか





〜疲弊〜

もう
誰の歌も僕の心には届かない
誰の言葉も僕を鼓舞しはしない

ただ
疲弊が僕の体を舐め回し
置いてけぼりにしていく

僕は
そいつの唾液でベトベトになった体を
じっと見つめている





〜肉片〜

俺の魂は肉片
血みどろの肉片
肉片は、臭い
蛆は湧き
蝿は集り
鳥達は突き
獣共は貪る

それでも俺は

その肉片に
釘を打ち込み続ける










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