旭川0603発、稚内行。

所要時間は、365分。

 

ホテルは大体素泊まりにして、朝なり昼なりは、コンビニ食、となります。

ま、時間さえあれば、土地の美味しいものを、と言う気はあります。

ただ、電車に6時間も乗ると、

まして、その次のバスがまた、往復で2時間とかになると、

悠長なことも言っておられません。

 

さておき。

この電車、意外と、なのか、私が物を知らないだけですが、

通学電車となっていまして。

流石に、旭川を出てすぐ、と言う感じではありませんでしたが、

ちょっとすると、学生さんが、チラホラ乗ってきまして。

で、剣淵だ、士別だ、名寄だ、美深だ、

三々五々、降りていくわけです。

不思議なのは、そんな中でも、また乗ってくる学生さんが居まして。

どこらへんまでかは覚えていませんが、ま9時ぐらいには居なくなっていましたが、

そんな感じで、出入りがあった、と。

 

そう言えば、先日のニュースで見たのは、

根室高校野球部は部員が1人で、

夏の北海道高校野球には、釧路方面のいくつかの学校と、

合同チームを組むとか、何とか。

昨年か何時か、もう1校あった、根室西高校も廃校になったようですし、

まぁ、当地には高校は1つしかない、と。

そうなると、ほぼ全入に近いのだろうし…

と、言うのを敷衍すると、何だか、北海道の田舎の子って、

地元の学校行くもんじゃないの?と。

わざわざ通学電車に揺られる必要が?とも。

 

ま、要らない詮索でしたか。

私の場合、余り、学校の選択肢が無かったものですから、

地域の事情とか、学校の特性とか、あるのでしょう。

 

さて。

6時間と乗車時間、車窓なんか見ていられないわけです。

大体似たような景色が、延々続くわけ、ですので。

花咲線の2時間ちょっと、と言うのは、それなりの時間に、

それなりの変化、良く出来ていると思います。

 

とは言え、思うところというのはあり。

何というか、名寄の辺りをすぎる頃まで、

山間の平地を、あっちの見えるところから、あっちの見えるところまで、

とにかく開拓して、進んでやるんだと言う、往古の開拓者の思いと言うのが、

伝わってくるような気が、しました。

本州でも、似たような光景はあるでしょうが、

左右の遠さが全然異なるのと、或いはそれが延々続く、2時間ぐらい?の、

時間も相まって、圧巻な印象を受けます。

面白いかと言うと、そんなこともありませんが。

 

そうそう。

この時点で、ホテルが決まっていなかったのです。

3000円のドミトリーか、15000円のホテルか。

ジャランでは、3件の検索結果しか表示されず。

勿論、稚内の宿は3軒で足りる筈もなく。

まして、釧路での検索の件もあり、

一丁ここは、稚内で飛び込んで見ようか、と。

 

人間はこんな短期間にも成長するのですね。

金を払いたくないのと、他人と一緒に寝るのはどうも、と言う

魂胆が、それを促したと言えども。