さて。

お昼前になりました。

 

夫人もすっかりお元気で。

散歩のすがら、お昼も食べて、街のハズレのボッケまで、と。

 

アイヌコタンへ。写真は使い回し。

とりあえずは、坂を登って。

途中、アイヌのチセ(家)が幾つか、建っているところ。

屈斜路にもあったヌササンを、覗く窓、見たいなものもあり。

中には、中に入れるチセもありましたが、ちょっと靴を脱ぐには汚れていて。

思えば、板張り、或いは草葺の床なんてあったんだろうか、とか。

 

も少し登ると、アイヌシアター・イコロがありました。

入り口にはゴールデンカムイ、アシリパさんと杉元の立て看があって、

また夫人が写真を撮ったりして、はしゃいでいて。

ここまでか、と私は思ったりも。

 

ここは、民族舞踊が見られるところでして、

13:30開始と言うことで、まだ時間があったのですが、

確認しなかったのか、お金を払おうとした、夫人。
それに対応しての係の人の応対に、
何かアイヌ的なものか、北海道的なものを感じて、
痛く感動していらっしゃいましたな、ああ。
 
イコロの周り、或いは中には、丸木舟とか彫刻とか、
織物とか、あとまぁなんかイナウとか、色々ありました。面白く。
 
坂を下りながら、お土産物屋とかをぶらりと。
ヒグマの剥製のあるところで、夫人と痩男が店内に飾られた写真を見ていると。
店主のお爺さんが話しかけて来て。
どれが俺だ、どれが先代だ、どれがどこだ、これがどこだ、と。
 
聞けばお爺さんのお父さんは、屈斜路湖の、まさに昨日訪れた所に、店を構えていたとか。
一代限りの約束で、と、阿寒に来たとのことでした。
おかげで屈斜路湖の周りは、殆ど原野になっていたのは良いのかな?とか思いながら。
 
藤戸竹喜氏のお店もありました。
まぁ、この店だけじゃないですが、木彫の肌理が、本当に丁寧で。
どれも結構食指を動かしますが、いかんせん、ちょっとお値段が張るものですから、厳選を、と。
結局何も買わなかったのは、私だけ、でしたが。
 
さて、店の地下には、資料館と言うか、資料室があって。
シカの角で作られた椅子とか、まず置いてあって、インパクト大。
 
展示物の半分ぐらいが、交易品と言うか、トルコ石の首飾りとか、
日本の弁当箱と言うか重箱みたいのと言うか酒樽なのか、漆が塗ってるのとか、
なのが面白かったですね。
 
勿論、アイヌ古来のマキリとかその辺の古いのとかもあるのですが、
この辺は飽くまで道具、宝はやはり遠方からくる、のが交易民でしょうか。
 
ま、阿寒のアイヌが交易民かどうかは、存じませんが。
藤戸氏も旭川出身と言うことですし。