こんばんは。副院長の斎藤秀也です
久しぶりに歯医者に来たという患者さん。
口の中を見て、おや・・・
右の黒いものは何でしょうか
黒く錆びた銀歯でした
ここまで綺麗(?)に黒くなっていると、もはや芸術です。
隣の3つの銀歯もかなり劣化して黒ずんでいる方なのですが、比べものにならないですね。
なぜ、右の1本だけが黒くなってしまったかというと
恐らく、右の1本の歯に入れ歯のバネがかかっていたので、摩擦やらガルバニー電流やらで黒く焦げて錆びて行ったと考えられます。
日本で使用されている銀歯には、海外では使用禁止されている国もあるパラジウムという成分が使われているため、知らず知らず悪影響を及ぼしているかもしれません
ここまで錆びているということは勿論それだけ金属イオンが口の中に溶け出して体内に吸収されているということです
本日は他にも銀歯を治療で外した方がいたのですが・・・、
外してみると、中がむし歯で完全に崩壊していて、残っている歯は歯茎より下の部分だけでした。
通常の歯科医院であれば100%抜歯のケースでしたが、レーザーで周りの歯茎を取り除いて、なんとか土台を立てて残すことができました
かなり厳しい治療でした(-。-;
今回の歯の根の長さは恐らく7㎜程度しかなかったのではと思います。
銀歯は二次的なむし歯にやりやすい上に、X線(レントゲン)や目視でむし歯を発見するのは難しい為、手遅れになることが多いです
個人差はありますが、銀歯は2-5年程度で交換するべきでないかというのが僕の見解です。
当院では歯をなるべく長持ちさせる為に
保険外であればセラミック
保険内でもハイブリッドセラミック
コンポジットレジン
を使用していますが、保険内だとどうしても銀歯や長持ちしないプラスチックの材料を選択せざるを得ません。
とは言いましても、まず1番大事なのは
歯磨き
と
早期発見、治療
です。
まずは定期的に歯科医院に通われることを強くお勧めします