こんばんは。
副院長の斎藤秀也です。
今日は治療のお話について書こうと思います。
根管治療(歯の根の治療)についてです。
大きな虫歯になってしまうと神経が感染してしまう為、神経を取る治療をしなくてはなりません。
歯の中には神経があり、基本的に1つの歯に1〜3本の神経があります。
神経の通る管のことを「根管」といいます。
神経を取る治療をしたあとは、根の詰め物が終われば土台を立てて被せ物を作って終わり・・・ということなのですが
しっかりとした根の治療が行われないと数年後に歯の根の先で感染を起こして病気を作ることがあります。(原因はそれだけではありませんが。)
今回はそんな一例のお話をしたいと思います。
治療前のレントゲン写真です。
ぼんやりと白い線が3本あるのが根の詰め物です。過去に他の歯科医院で3本の神経の取る治療をしたのだと思います。
少しわかりにくいですが、根の先の上の方に見えるぼんやりと黒い丸い物があります。これが根の先の病気です。
治療にはさいとう歯科では
「マイクロルーペ」という虫眼鏡(拡大鏡)のようなものを使います。
(過去にブログで紹介した物です。)
治療を続けていくと、この歯には「4つ目の神経の管(第4根管)」があることがわかりました。
この第4根管は穴の大きさが0.2mm程度しかない為、肉眼で発見することはかなり難しく、マイクロルーペなどの拡大鏡を使わないと見つけることが困難です。
その後第4根管を地道に綺麗にしていくと・・・
根の先まで貫通した時に中から膿がどばっと出てきました。
根の先の病気の原因はこれだったわけです。
その後何回かお薬交換をして、根の中が綺麗になったところで、根の詰め物をしました。
その時の写真がこれです。
最初の写真と比べて白い線が増えたことがわかると思います。これが第4根管になります。
今回の話とは少し違いますが、根の治療はその先生方によってかなり治療の仕方が違います。
しかし、残念ながら多くの先生が古い知識や手法で治療していることが多いです。
神経の根の管を消毒する為に、人体に有害であるホルムアルデヒド系の薬(嫌な臭いがする薬です)を使う先生や
根の治療に何回も何ヶ月も通わされていたりしている方
もしかすると誤った考えの治療を受けているかもしれせん。
さいとう歯科では、神経を初めて取る場合、2〜3回で根の治療が終わる方がほとんどです。
「お薬交換だから」と何回も治療をされていると、返って根の中が感染してしまう危険を増やしてしまいます。
また、さいとう歯科ではホルムアルデヒド系の薬は一切使用しておりません。
根の治療でお困りの方は、是非一度ご相談にいらしてください。