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西都建具のブログ

福井県坂井市の三国町で、作ったり考えたり遊んだり。

一日の作業が終わって事務仕事をしてます。


僕達、西都建具にとっては、非常に大きな物件の見積もり。

仕様変更が相次いでまして、これで3回目の見積でしょうか。

正直言って、複雑なので価格を出すのがつらいです・・・

この物件、現場が三国町で何人か商工会の青年部員が絡んでいます。

現場で会うと軽口が叩けるので、そこはちょっと気が楽。

夏頃が地獄のような工程になる予定。


さて、見積もりに集中できないのでブログでも書こうかと。


ここ2~3日、木取りをしてます。


材木屋さんから材木を仕入れた時、

建具材の場合、大体、10cmから21cmくらいの幅で、

厚みが35mmぐらいの材木が納められてきます。

長さも結構バラバラなんですが、

大体360cm以上430cmぐらいまでで納められます。



このままではどうしようもないので、

障子や襖、ドアなどに使えるように

長さを丸ノコで切って、



幅をや厚みを昇降盤と呼ばれるノコで削ぎ落とします。



こういう感じに。

一番左側は格子戸の縦框になります。

それ以外は障子や襖です。

こういう風に、削る一歩手前まで加工するのが

木取りと言います。


障子の上桟、下桟。



こちらは格子戸の上桟、下桟。


節やアザなどが目立ったところに出ないように考えて削ぎ落とすので

必然的に、幅が広ければ広いほど、

長さが長ければ長いほど材料が出にくくなります。


出してみたら180cmの材料の中間に節が出ちゃった。

んじゃ、捨てよう・・・というワケにもいかないので

半分で切って90cmの高さの中窓障子に回そう、

残りは60cmの天フロに、といった感じで

とにかく捨てるのを少なく少なくします。


今日で、新築2軒分の材料を大体木取れたので

後は職方さんに削る作業に入ってもらいます。

明日は午前中残りの木取りをして

午後からはまた現場回りですね。


気分転換にこの記事を書いたら

なんか更に見積もりをする気がなくなってきたなー。