死んでいる猫を埋めるのは正しいことなのか | 風間観察日記 2

風間観察日記 2

精神安定剤日記

久しぶりに猫が轢かれていた

 


昔は月に一度
酷いときは1日に2回見ていたのが
ここ何年か見てもいなかった

 


「死んでいる猫を見つけたら埋める」

 

という制約を自分にかけていた

 

賛否両論は自分の中にもあるけど
とりあえずそう決めていた

 


この間、
バイトの休憩時間に外に出ていた時にそれを見つけた


馬鹿かよ

 

声にだす

 

埋める場所を探す間に
違う車にもう一轢かれされていた


とりあえず持って運んだ

 

まだ暖かい

そして重い


近くの土のあるところを掘ったんだけど
冬のせいなのか
土地のせいなのか

ぜんぜん掘れない


休憩時間の終わりが迫ってくる


という理由をつけて

言い訳をつけて

 

道の横に
タオルをかけたまま放置した

 

そして警察に電話をした


 

ある時から死んでる猫に対して
かわいそうとかいう自然な感情よりも


もう偽善すらも通り越して
作業のようになっている自分がいる


使命とか言えれば格好いいけれど
そんな使命感も責任感もない


ただの自己満足の作業
自分の心が傷つかないための作業


しかも今回はその作業の最後の部分を
肝心な部分を他人に任せて
それでいいのかって


そんなことをしたら
捨て猫を見つけたら
里親を探すんじゃなくて
保健所に送ることと大差ないんじゃないかって


 

あの死んだ猫はどうなった?

 

帰るときにはもういなかった

 

 

考えればわかる

捨てられたんだろう
 

ゴミのように。

 

 

本当に仕事中じゃなかったら
埋めていたのか?


そんなことばっかりが
頭の中をまわる

 

ただ自分が後悔したくないための
自己満足の行動にすら満足できなくて

 

当の猫からすればどうでもいい
もしも家族がいたらどうでもよくない迷惑なこの行為に


いったいなんの意味があるのか


いろんなことが本当にわからなくなってきた


ぜんぶ冬で 寒いせいだって

そんな言い訳ばかりで許しを求めてる

 

 

 

誰にだよ