TV「ハチミツとクローバーII/第7話」ピックアップ
!軽ネタバレ注意です!
森田忍の兄・馨は幼少時を思い出す。馨は幼い頃からずっと、自分の父と弟にあって自分にはない何かに憧れ、またそれを見出そうともがき苦しんできた。そして馨は、今更ながら父・司の親友でパートナーの根岸のおじさんの寂しそうな横顔に、同様の気持ちが介在していたことを理解する。まだ馨と忍が幼かった頃、父の作った小さな会社は、根岸によって外資に経営権を奪われることになるのだが、根岸にもそうせざろうえない理由があったことを…。
(公式HPより)
「でも。それでもみんなに愛されていた。
彼には怖がるということがないんだ。
本当は怖いくせに、強い心でねじ伏せているのか。
それとも、怖いという感情自体持っていないのか。
こんなに側にいてもわからない。
負けてる試合のラストバッターになっても、笑ってるんだ。
彼にはピンチも、チャンスにしか見えないんだ。
オレには無いものをいっぱい持ってた。うらやましかった。
あんなにも愛されて、眩しくて。
目が眩んで、何度も息が止まった。
でも、自分にも、自分にしかできないことが、きっとあるはずだと思ってた。
思いたかった。」
司。オレはずっと不思議だった。
どうしてこの世は、持つ者と持たざる者に分かれるのか。
どうして愛される物と、愛されない物があるのか。
誰がそれを分けたのか。
どこが分かれ道だったのか。
いや、そもそも分かれ道などあったのか。
生まれたときにはもう、すべて決まっていたんじゃ。
もし、これが本当なら。
ああ…神様。
オレの人生は何のためにあったのですか。」