第1回「勉強をすることの意味とは?」
今回から真面目に「教育論」じみたことを書いていこうかと思っています。
学習塾をやっているとよく子供に言われることがあります。
「勉強なんかやったって意味ないじゃん!」
というものです。
そんなとき私は大人げなく「じゃあゲームをすると意味があるのか」「スポーツをすると意味があるのか」などと、聞き返してしまいます。
そもそも「意味がある」って「幸せになる」と一緒であいまいな概念だと思うのです。
将来に「意味がある」というのは、「お金が稼げる(あるいはその可能性が高い)」「他人(社会)からの承認を得られる」という意味合いを含んでいます。
上記の「お金になる(あるいはその可能性が高い)」「他人(社会)からの承認を得られる」という2点においては勉強することは「意味がある」と言えます。
将来の選択肢だって増えますしね。
勉強なんかできなくたって、自分の好きなことがやれればいいんだ。という考え方は、逆に好きなことをやれる可能性を排除しているのです。
たとえば、自分の理想を具現化しようとベンチャー企業をつくったとしても、勉強は無意味ではないのです。
このブログサービスを提供するアメーバ(サイバーエージェント)の社長の藤田さんだって青山学院を卒業しています。
同様にベンチャー企業の社長の経歴を見れば一目瞭然なのですが、高学歴の人が多いのです。
勉強は必ずしも大企業に就職するための手段ではありません。
自分を社会で試そう、自己実現をしよう、と思った場合に、「座学の訓練」、つまり「脳を鍛える訓練」ができていることは大切なことなのです。
次回は「学習塾における生徒主義について」です。