通販と店舗
こんにちは!
ここ最近、暑い日が続いております。
さて先週のお話ですが、以前にも書きました山好きの先生に誘われ、山に登りました。
今回の山は雁戸山(ガントサン)。
宮城県と山形県の県境にある山です。
上りに3時間半、下りに3時間半と、結構な苦労をいたしましたが、その苦労して撮った写真が・・・
霧で何も見えません。(T_T)
日ごろの行いが悪い証拠ですね。。。
昨日、とある雑貨店を営む経営者様とお会いする機会があり、通販に対抗すべき店舗型小売店のあり方について話しておりました。
今や通販業界の市場規模は6兆とも8兆円とも言われております。
通販は新しい買い方、使い方として完全に定着したものです。
それとは逆に、店舗型の小売店の市場規模は縮小傾向にあります。
そのような環境の中で、店舗を構える小売店が勝ち残る方法はなんでしょうか。
通販(無店舗型)の強みはたくさんあります。
たとえば圧倒的な商品種・量や低価格、営業時間などは24時間なので非常に便利です。
また購入するために、移動することもないのも店舗型と大きく違う長所と言えます。
一方、店舗型は在庫もおけるスペースに限りがありますし、24時間営業を行うにはコストがかかります。
天候にも左右されるのが店舗型の特徴ですね。
しかし通販にも欠点(弱み)が存在します。
1つ目は、納期(デリバリ)
昨今E-コマースや流通技術が発展し、より早く商品が届くようになりました。
が、究極の話、ほしい瞬間には手に入りません。
「今ほしい!」と思う気持ちを充足させることは通販にはできません。
2つ目は、通販は「リアル」ではない。
ここで申し上げるリアルとは「五感」すべてで感じることができないという意味です。
要は五感で感じる「雰囲気」を生み出せるのは店舗型に他ならないということです。
「冷凍食品に手を入れたときに感じる冷気」、「販売員の活気あるセールストークの声」、「商品を手にした時の感触」・・・通販では感じることができないものです。
3つ目は、ピンポイントで購入者に提案できない。
ネット通販では、商品情報を提供するため、説明の他に、購入者の口コミやアマゾンでもあるように商品の一部が閲覧できたり、また「ついで買い」を促す仕掛けがありますが、これらはすべて「情報」であって、提案とは言えません。
できるようになったという方もいますが、それはテクニカルな部分の発展でしかありません。
しかし店舗型は、販売員のスキル次第で、お客様の状況や顔色、細かいリサーチの中で商品を提案できます。
この3つのことが、店舗型の小売店が通販と比較した場合の強みになります。
昔、一部の小売店で在庫を抑えるために、「パンフレット」を置いたことがありましたが、結果は散々だった記憶があります。
店舗型の強みである「手に触れる」、「においを感じる」などが失われたためです。
しかしながら通販がお客様の、買い方、使い方の1つの選択肢になっているのは事実です。
店舗型の小売店は、通販業界と敵対するのではなく、店舗型にしかできない特徴を活かしながら共存することが正しい考え方と思います。
本日は以上。