絞り込むことの怖さ
こんにちは!
今週から岩手県を回っておりましたが、無事仙台に帰郷いたしました。
本当は火曜日に載せたかったのですが、ブログの更新を怠ったために今画像を載せてみました。
またよく見えないわ、これ。
ちなみに高速自動車道岩手インターの看板です。
まだ雪は降っておりませんでしたが、東北人の私でも寒かったですね。
さて、本日は「絞り込むことの怖さ」について少々。
何を絞り込むの?と疑問を持たれるでしょうが、ここでの絞り込みとは、「お客様を絞り込む」お話です。
おかげさまで、多くの経営者様とお会いしておりますが、なかなか実践できないのが、ターゲットとするお客様を絞りきれないことです。
その理由は、色々存在しますが、多くは直近の売上を過剰に意識してしまう傾向が強いと思います。
「どうしても今月の売上がほしい」という欲望は、経営者なら誰もが抱えている感情ですね。
かくして私自身も、そうかもしれません。
そのために、自身の店舗にそぐわないお客様を入れてしまい、本来ターゲットとしていたお客様を、事実上排除してしまっているお店が多々あります。
特に最近飲食店で見られる典型的な例としては、「喫煙」と「禁煙」の住み分け。
大きな店舗ですと、完全に仕切りを入れて住み分けも可能でしょうが、小さいお店になってくるとそれは物理的に不可能になります。
同室で分煙しても効果も薄く、結果的に禁煙者を遠ざけてしまします。
「あの人も入れたい」・・・「でもこの人も入れたい」は経営者、いや商売人の習性かもしれません。
しかし、特に相反するお客様を同居させることは、互いの不満足感を生み出し、結果的に固定客へとつながらなくなります。
「損して得とれ」。これが思い切ってターゲットを絞り込むための経営者が持つべき心構えだと思います。
最後に、ターゲットの絞り方について。
私は常々ターゲットの絞り込みは、物語の主人公のように強烈にイメージすることを勧めます。
要は、自店が理想とするお客様を詳しく想像することです。
(普通もしくは悪い例)
●30歳、女性、周辺地域に居住、独身
上記だと、まだまだイメージが薄く、ターゲットに合ったサービスにムラができてしまいます。
(良い例)
●市内の8畳ワンルームに住む、30歳独身のOL。最近まで女性の飲み友達がいたが、次々と結婚してしまい、現在はなかなか会えない。また1年前交際していた男性が浮気をし破局。そのため男性に対しての不信感が強く、最近では仕事が恋人である。でも寂しがり屋。好きな映画は「ラピュタ」。
どうでしょうか。最後の一文は余計かもしれませんが、強烈に理想とする主人公が浮かび上がってきますよね。
この位になると、理想のお客様に対してのサービスがピンポイントで行えますし、当然満足度も上がります。
満足度が上がると、お客様は固定客へと変わって行きます。
このように強烈にイメージしてお店づくりを行うと・・・たぶん男性の喫煙者はこないでしょうね。
これが住み分けなんです。
今週は仙台で落ち着けそうです。
ゆっくり溜まった業務を行いたいと思います。
本日は以上。