効率なんて捨てなさい | 中小企業社長の@ポケット秘書

効率なんて捨てなさい

お晩です!


今日は1日中、不安定な天気でした。


久しぶりの雨が降っていますが、やはり雨は好きになれません。



さて本日は「効率なんて捨てなさい」という衝撃的なタイトルでお話ししたいと思います。


最近、多いですね「効率」というあることないこと。


かくして私もよく使用する言葉ですし、むしろ肯定派です。


しかし本当の意味での効率を知らない方多いです。



「効率」には2つの側面があると思います。


1つ目は「利益を最大化するための効率


2つ目は「無駄そのものを省くための効率



「えっ、両方同じ意味じゃないの?」と思われるかもしれませんが、違います。


その違いはなんでしょう。


それは、前者は他人を犠牲にすることで利益を獲得することで、後者はその犠牲が自分だけに限定されるものです。


たとえば。


・商品の品揃えを数種類に限定する。 → お客様への選択肢を犠牲にして効率を得る行為。


・取引先の支払いを1か月先から2か月先に延ばし自店のキャッシュサイクル効率を上げる。 → 取引先のキャッシュサイクルを犠牲にして効率を得る行為。


・広告のエリアを限定する。 → 別段の犠牲なく効率を得る行為。(広告屋の収益は犠牲になりますが、それは犠牲とは呼びません)


・レジ待ちを減らすためにレジを増台する。 → 別段の犠牲なく効率を得る行為。(犠牲になるのは自店のキャッシュのみ)




そして「効率」に関する最大の勘違い。


結論をいえば「効率は繁盛してから考えるもので、繁盛していないお店が真っ先に取り組むことではない」ということです。


繁盛していない → お金がない → だからより効率的なことを。


上記の図式は往々にあることですが、これは最終手段です。


根本的に保守的な考えでは、新しいものは生まれません。


時に遠回りすることで、新しい発見が生まれ物語ができ、そしてお客様を感動させるんです。




かくして我々コンサルタントも効率の意味を十分に理解し、問題解決に取り組むべきと思います。


江戸時代の商人たちが口々に語った「三方よし」


【売り手よし】、【買い手よし】、【世間よし】という意味です。


他人を、ましてやお客様の多大な犠牲の上に成り立つ効率は控えるべきです。


このような皆に愛されるお店を一緒に作ることが私の使命だと思う今日この頃です。


「効率を捨てなさい」という言葉は、実は私自身に言っている言葉でもあります。


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