電柱の上で鴉が 鳴いた
絡まりあう電線の隙間に ねずみ色の空を見つけて
それさえ 虚しくて
逃げ出したい
鈍い痛み
恐いものなど 何もないと
思っていた いつかの夕暮れ
止まってくれずに進む 進行形
まだ知らなかったんだ、きっと。
世界は
誰のために廻って
誰の夢を叶え
誰の幸せを願うのだろう
気持ち悪いほど 澄んだ蒼が
消えそうな僕を
吹き抜けて
君の髪を揺らす
それをただ
見つめる事しか できなかったんだ
届かない事が前提で
悲しむ理由など無いというのに
コンクリートに垂れては
黒い染みだけ 残して。