先日、再びPS2のディスクが読み込めるようになった初期型PS2(SCPH-10000)ですが、AliExpressで、対応するピックアップユニットが売っていたので、思いきって新品に交換してみることにしました。


SCPH-10000に使用されているのは、本当は、KHS-400Aなんですが、今はもう新品購入出来なさそうです。
KHS-400Bは、その上位互換品の為、そのままポン付けでいけるようなので、こちらを買いました。
KHS-400Aより読み取り性能が上がっているそうです。

※KHS-400Cは、形状が違うので非対応です。(SCPH-37000、SCPH-39000で採用)

他に、KHS-400Qが、KHS-400BとKHS-400Cのコンパチモデルなので、使えそうではあるのですが、調整が必要だったり、ポン付けが難しそうな上、価格も高いので、やはりKHS-400Bが無難なようです。

私は、AliExpressで安く買いましたが、海外通販以外だと、CDパーツマンさんで、販売やメンテナンス請負をされてます。
初期型PS2のピックアップ交換手順も記載されてます。

交換作業は、ディスクドライブの清掃をしたことがあれば、至って簡単です。

ピックアップユニットは、静電気にとても弱いらしく、新品のピックアップユニットには、下の画像の赤丸の位置二箇所に、ショートランドに半田が盛ってある場合があります。

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AliExpressの商品画像では、半田は盛ってなかったのですが、実際に届いた物には半田が盛ってありました。
これをそのままにして取り付けても通電しないので、ピックアップは動きません。

ディスクドライブに取り付ける前に、これを半田吸い取り線などで除去する必要があります。

それさえ忘れなければ、交換は本当に簡単です。

作業の間、レンズに触らないように注意です。



交換後
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ちゃんと、SONYのロゴも入ってました。


二本あるシャフトのうち、左のシャフトは、ピックアップユニットが引っ掛けてあるだけなので、外さなくて良いです。
右のシャフトのみ、ネジを外して、ピックアップユニットからシャフトを引き抜きます。

この右側のシャフトを留めてあるネジは、SCPH-10000では、右下にありますが、型番によっては、左側同様に、上にあるようです。
(CDパーツマンさんの解説では、ネジが上にあるタイプです)




さてさて、結果は…



本体起動時のSCEのロゴから、ディスクを読み込んでPlayStation2のロゴが出るまでの時間を比較してみたところ、古いピックアップ(出力を強めたもの)が43.8秒、新品のピックアップが43.3秒、意外にも、0.5秒程しか縮まりませんでした。

うーん…思っていた程の結果が出ませんでしたね。

当時は、起動後すぐにPS2ソフトが再生されていたのですが、読み込みに時間が掛かっているので、メニュー画面が表示されてからPS2ソフトの再生になっています。

新品のピックアップユニットに交換すれば、当時のように、メニュー画面が表示される間も無く、PS2ソフトがすぐに起動するかと思ったのですが、これは、ピックアップだけでなく、ギアモーターも消耗しているからかもしれません。
(注文済みなので、届き次第、こちらも交換してみます。)

とはいえ、古いピックアップでは、ディスクの読み込みに失敗する場合もあったのが、必ず読み込めるようにはなりました。


当時は、初期型(SCPH-10000)は、DVDがリージョンフリーで観られるメリットがありましたが、今となっては、プロテクト方法が変わって無意味なようですし、私のように、この本体に特に思い入れがあるとかではない限り、SCPH-10000を修理してまで使い続けるのはオススメしないです。

ただし、最近のレトロゲームブームからか、ついこの前、ハードオフでは、通電不良のジャンクでも2〜3000円でPS2本体が売られていたのを見たので、1000円ちょっとで、新品のピックアップに交換出来るなら、まぁ良いかなという感じですね。