こんにちは
明日から10月ですね、秋といえば読書
今日のカワスケのひとりごとは、
『大好きな小説について』
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読書が好きで、これまでも結構な冊数を
読んできました。
移動時間の多かった年などは、年に250冊
くらい読んでいた時もありました。
今はペースを落としていますし、未読の本も
1,800冊以上家にありますので、
年100冊読んだとしてもあと18年かかっ
てしまうのですよね。
それでも、好きで何度も何度も繰り返し読ん
でしまうものが中にはあります。
万人受けはしないと思いますが、今日はそん
な本のひとつを紹介したいと思います。
隆慶一郎「一夢庵風流記」
司馬遼太郎にもハマりましたし、池波正太郎
にもハマりましたし、藤沢周平も好きです
が、私の中で時代小説の頂点と言えばこれ。
意外と知られていませんが、北斗の拳の作者
が描いた「花の慶次」の原作です。
華々しい戦を愛した傾奇者、前田慶次郎。
傾奇者とは。以下ウィキペディアより。
戦国時代末期から江戸時代初期にかけての
社会風潮。特に慶長から寛永年間
(1596年 – 1643年)にかけて、江戸
や京都などの都市部で流行した。異風を
好み、派手な身なりをして、常識を逸脱した
行動に走る者たちのこと。茶道や和歌などを
好む者を数寄者と呼ぶが、数寄者よりさらに
数寄に傾いた者と言う意味である。
一番有名な傾奇者だと織田信長が該当する
ようです。
主人公の前田慶次郎(前田利益)は、
優れた「いくさ人」であり、「傾奇者
(かぶきもの)」であったことからも負け戦
へのあえての参戦を好み、勝者によって築き
上げられた歴史の中では埋没しがちなとこ
ろ、それでもいくつかの光り輝く強烈な
エピソードが史実に残っており、それらを
丁寧に拾い上げた作者によってこの世に再び
送り出されました。
獣のような奔放さと、自分の気持ちへの
忠実さ。そして自由でありながらも生き長ら
えることのできる強靭な肉体と精神力。
単なる筋肉バカではなく、誰よりも繊細で、
風流を自然と体得した男。
読んで、その性格や生き方に惚れない人は
いないのではないでしょうか。
漫画が好きだった人も、あちらでは描かれて
いないエピソードが満載ですよ。
作者はそれまで脚本家でしたが、師匠が亡く
なってから筆をとり、その時すでに還暦を
迎えていました。
自身が亡くなられるまでのわずか5年間で
いくつもの素晴らしい時代小説を遺されて
います。
この人でしか描けない、この世の在り方への
もどかしさを身体の内側から物凄い熱量で
放っているキャラクターたちの魅力たるや。
惜しむべきは、まだこれからというところ
で未完のままで終わってしまっているもの
が数冊あること。
興味のある方は、是非手に取ってみて
ください。
私は何度読んでも、身体の中の何かが激しく
共振共鳴します。
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秋の夜長にお勧めの一冊
ぜひこの機会に読んでみてください
来週もお楽しみに~
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