こんばんは!
いや~、ようやく今週も終わりましたね~
今週は稼働日が1日少なかったので、1日当たりのシワ寄せがキツかったです。
それで、最初に申し上げておきますが、きょうの記事は相当長文となっておりますので、そういうのが苦手な方はザッピング願います(笑)
私の大好きな趣味のひとつがスポーツ観戦で、野球・サッカー・ラグビー・アメフトを始め、「基本、何の競技でも観るし、どのルールもほぼ知っている」ということを皆さんもご存じかと思います。
そんな数多の競技の中で、観ていて最も面白いしワクワクするのは、実は大学ラグビーだったりするんですね~
遡ること30数年、私が大学ラグビーを観るようになったのは、キッカケは不明ですが確か中3くらいからでした。
その頃の大学ラグビー界は、伝統校の早稲田・慶應・明治に加え、当時はまだ珍しかった外国人留学生を積極的に起用していた大東文化や、関西の雄(であった)同志社なんかが日本一の覇権争いをしていたと記憶しています。
とは言っても、私はそれまでラグビーをやったこともありませんでしたので、ただひたすらNHKの大学ラグビー中継を観ては、ルールや選手の名前を徐々に覚えていきました。
その後、高校・大学・社会人時代と、ずーとテレビ中継を中心に観戦し、平成17年くらいからは、秩父宮や国立競技場(当時)に足繁く通って、ナマでも大学ラグビーを観戦するようになりました。
それで、大学ラグビーのシステムというのは、大学野球なんかとほぼ同様で、まず、全国各地に存在する各リーグ(Ex.前述の早・慶・明や帝京・筑波等が所属する「関東大学対抗戦グループ」や、前述の大東文化・東海・流通経済、そして我が専修等が所属する「関東大学リーグ戦グループ」)において、毎年9月~12月上旬までに総当たり制のリーグ戦を行い、各リーグの上位数チームが、12月中旬くらいから開催される「全国大学ラグビーフットボール選手権」に進出して大学日本一を争うのです。
【奮闘する専修大学ラグビー部】
当然、各リーグでの対戦も面白いのですが、やはり、全国から選ばれしツワモノたちが争う大学選手権、それも、高校野球同様、準決勝以上が最も面白いと長年思っています。
最近はなかなかイケてませんが、一時期は、毎年1月2日に国立競技場で開催される(ていた)準決勝を毎年観に行ってました。(最後の方に懐かしい画像アリ)
では、ここ10年の大学ラグビー日本一について見てみると、ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、伝統校の早稲田・明治などを退け、帝京大学が昨年度まで9連覇していたんですね。
【昨年度までのラグビー大学選手権歴代優勝校】
これ、フツーの学生団体スポーツでは絶対にあり得ないと言っても過言ではないくらいゴイスーなことなんですよ。
と言いますのも、学生スポーツってのは、毎年必ず主力である4年生が卒業して選手の(大幅な)入れ替えがありますので、特に大学ラグビーの場合、仮に2連覇・3連覇できたとしても、それ以上は至極困難なことなのです。
実際、帝京が9連覇の金字塔を打ち立てる前の連覇記録は、あの「ミスターラグビー」と称賛された元日本代表でもあり、プレーヤー・監督として現トップリーグの神戸製鋼に所属していた、故・平尾誠司氏が学生・選手であったときの同志社大学の3連覇(1982~1984年)が最高でしたからね。
その同志社が3連覇を達成してからというもの、1990年代以降に明治や早稲田や関東学院が2連覇を超えようと挑みましたが、ことごとくライバル校にそれを阻まれ、実現しなかったという経緯もありました。
したがって、繰り返しになりますが、この帝京大学の9連覇というのがいかに天文学的にゴイスーかってことを明示しておく必要があります。
では、なぜに帝京がそないに連覇を続けることができたのか?ってことになりますが、まあ、私はいちラグビーファンですし、プレー経験もゼロですので、おいそれと意見すべきではありませんが(笑)、間違いなく、1996年から指揮をとっている岩出雅之監督の、時代時代にマッチした的確な指導法に尽きるのではないでしょうか。
具体的にはWiki等から引用しますが…
『自身が監督に就任した当初、チームのプレースタイルはディフェンシブであったが、少しずつできることを増やし、次第にボールを大きく動かすスタイルに変貌を遂げた。
また、コーチングスタッフを充実させ、アスレチックトレーナーや管理栄養士が最高のパフォーマンスを実現するサポート体制を整え、トレーニング、栄養、休養のバランスをとりながら、選手の肉体改造に着手。血液検査で疲労度を測るなど、そのアプローチはトップリーグ(社会人)顔負けのものとなった。
さらには、クラブハウス周辺地域の清掃活動や、子供たちへのラグビー普及活動など、選手の人間性を高める指導も怠りなかった。
その強化体制に魅力を感じて、帝京大学にやってくる意識の高い選手も増えている。
2014年のインタビューでは「サインプレーや作戦は楽しいことだから誰でも発見します。でも、住みやすい環境を作ることが第一。戦略の肝となるところは年度で上げ、できないことは次年度に回す。
欲張ると練習時間が長くなり、食事や睡眠時間に影響する。睡眠時間を確保してあげないと、若い体も悲鳴をあげます。
集中力が欠けないように配慮していくと怪我も減ります。学生の未来に対して無責任なことはできません。」と話している。
また、意思疎通のしやすい組織文化の醸成にも努めた。
具体的には、「上級生が下級生をサポートするサーバントリーダーシップ(支援型のリーダーシップ)」である。
その仕組みづくりが巧みで、1年生に心の余裕を持たせて、自分づくりに集中してもらうため、寮の掃除などの雑用は4年生を始めとする上級生が行った。
また、練習中には学年がバラバラの3人組をつくり、次のメニューの狙いや注意点を話し合わせ「聞く力」を磨かせた。
このような結果、下級生は伸び伸びと力を発揮し、上級生は若手を支え、導く力を養っていった。
その文化を他大学の監督も「帝京の学生は素晴らしい。主体的に動けてポジティブ。」と称賛している。』
【9連覇達成時の帝京大学】
これらの取組みや、大学側からの資金面等の強力なバックアップ体制もあり、以前なら早慶明などの「ブランド大学」から誘われるような高校日本A代表クラスの優秀な高校生が、「大学日本一になるなら帝京大学が一番の近道」へとシフトして行くなど、「連覇することによるシナジーエフェクト」によって、連覇は9にまで伸びたのです。
このあたり、箱根駅伝で昨年まで総合優勝を続けていた青山学院に通じるモノがあるでしょうか。
モチロン、高校A代表クラスの選手の多くは、早慶明に進学するのですが、残念ながらココ10年近くは帝京には及ばなかったんですね。
特に明治大学に関しては、1996年度に日本一になったのを最後に、昨年度までは大学選手権の優勝から遠ざかってしまいました。
(実は、最後の日本一のときに3年生のレギュラーであったのが、現在の監督である田中澄憲氏だったのです。)
特に、2000年代に入って明治は低迷期を迎え、その理由は様々あったようですが、「ダイヤの原石」が多数入部して「人材の宝庫」と言われたものの、その後は伸び悩み、やがて「人材の墓場」とまで揶揄されるようになってしまいました。
そんな明治大学でしたが、前丹羽政彦監督になった2013年以降、徐々にチーム改革を進め、昨年ヘッドコーチとして田中澄憲氏がグラウンドに戻ってきたことも相まって、昨年の大学選手権では見事に決勝まで勝ち上がり、王者帝京に1点差で惜敗するまでにレベルアップしたのです。
では、なぜにそないにレベルアップしたのか?答えは簡単、帝京大学が行ってきた前述のロールモデルを真似したからです(笑)
まあ、それは単刀直入だとしても、明治を始め、他の大学は近年こぞって帝京メソッドを積極的に取り入れ、実際に各実力上位校の差は明らかに縮まってきました。
そして、田中ヘッドが監督に昇格した今年度、「あの1点差」を埋めるべく取組み、決勝相手こそ帝京大学ではありませんでしたが、天理大学に22対17で勝利して、実に22年ぶりに大学日本一の座を勝ち取りました。
【王座奪還の明治大学】
オフコース、私もこの試合はテレビ観戦していましたが、特に勝敗が全く分からなくなったラスト10分はテトドロトキシン並みにシビレましたね。
と、まあ、長々と書いてしまいましたが、今回、帝京の連覇が9でストップし、明治が久しぶりに覇権を取り戻したということで、大学ラグビーも一つの時代が終わったと言えるでしょう。
しかしながら、この10年近くで帝京大学が他の大学、ひいては大学ラグビー界全体に及ぼした好影響というのは非常に大きなモノがあることは間違いありませんし、今後も、「帝京・明治に追いつけ追い越せ」とばかりに、ライバル校がさらにレベルアップを図り、観ていてよりワクワクする大学ラグビーの試合が数多く展開されることを願っています!
いや~、大学ラグビー最高だぜ!
では、そのときの公式記録でも見てみますか。
【第2試合】
この頃は、関東学院と早稲田の2強時代でして、中でも早稲田のFW畠山、HBの矢富と曽我部、そしてFBの五郎丸と、卒業後はトップリーグのトップチームでも大活躍した面々が当時から頭一つ抜きん出た存在・実力であったと思います。














