こんにちは。
ConcertinaSailorのモジャくんです。
5月のモジャくんはいろいろありました。
地元のケーブルテレビ局の取材を受けたり
アイルランドの国営放送RTEのドキュメンタリーでインタビューを受けているところが放映されたり
(ただし、全編をまだ見てません。)
北海道長沼町にある大好きな古民家カフェ「こぐま座」さんのイベントに緑の妖精(セントパトリックスデー用のコスチューム)になって行ったら、僕専用のとてもかわいいステージが用意されていたり
本当にありがたいことです。
さて、先日セッションに行ったら「コンサーティーナが欲しいけど、30ボタンがいいか40ボタンがいいか」という相談を受けました。そこでこれまで経験したことをもとにお話しして、改めてLINEでもお伝えしました。
この内容がこれからコンサーティーナを始めたい方に伝えたいものになっていたので、このブログでもシェアしますね。
「コンサーティーナをお迎えしたい方へ」
【どのタイプのコンサーティーナが良いか】
コンサーティーナには大きく3種類があります。(本当はドイツのケムニッツア・コンサーティーナなどもあるけど省略)
①イングリッシュ・コンサーティーナ
押し引き同音(同じボタンで蛇腹を押しても引いても同じ音)で、伴奏や和音を付けずにメロディを弾くのが得意。
ピアノなどをやってる人や日本のポップスなど半音がバンバンに出る曲を演奏したい人におすすめ。(と言われています)
②アングロ・コンサーティーナ(アングロ・ジャーマン・コンサーティーナ)
英国で1829年に誕生したイングリッシュ・コンサーティーナの六角形のボディに、これとは別にドイツで誕生したジャーマン・コンサーティーナの機能や安価で作れる良さを詰め込んだ、ハイブリット。
大きな特徴は押し引き異音。同じボタンを押しても蛇腹を押すときと引くときとで音が変わります。左は低音・右は高音で、これ一つで主旋律と伴奏や和音を同時に付けられる。蛇腹の押し引きに慣れるまで時間はかかるが、ボタン配列は規則性があるので、意外と簡単。あと、押し引き異音なことで蛇腹の動きにメリハリが付き、 演奏にキレを与えてくれるので、アイルランド音楽ではこのタイプがメジャーです。
③デュエット・コンサーティーナ
上の2つのいいとこ取り。押し引き同音でボタン配列は規則性があり、伴奏や和音もできる。ただし、コンサーティーナの世界ではとてもマイナー。モジャくんも見たことがありません。
ではどれが良いか?
●主旋律だけが弾ければよく、ポップスなど半音が多用されているジャンルで弾きたい人は「イングリッシュ・コンサーティーナ」。
●伴奏や和音を付けたい人、アイルランド音楽を演奏したい人は「アングロ・コンサーティーナ」。
ざっとこんな感じです。
【ボタンの数】
ごめんなさい、僕はアングロ・コンサーティーナしか触ったことがないので、アングロ・コンサーティーナのボタンの数で説明します。
①20ボタン
良く出回っているのはC/G調。つまり、上の段はC調(ハ長調)、下の段はG調(ト長調)です。
価格もちょっとだけ安く、Cメジャー(ハ長調)やGメジャー(ト長調)の曲を中心に演奏するには十分かもしれませんが、アイルランド音楽ではDメジャー(ニ長調)の曲がとても多く、「C#(ドのシャープ)」が登場するので、20ボタンだと演奏できる曲が限定されてしまいます。
②30ボタン
20ボタンの2列の上にもう一つの列があり、半音(シャープやフラット)の音がひととおり用意されています。アイルランド音楽では2オクターブの範囲内の曲が大半で、「C#」や「G#(ソのシャープ)」ももちろんあるので、アイルランド音楽ではこのタイプがメジャーです。
③40ボタン
30ボタンにに10個のおまけが付いていて、 ポップスを演奏したり、 伴奏として和音をバンバンに付けたい人にはオススメです。Eテレの中国語ナビで講師を務めている加藤徹氏が愛用しているのもこのタイプで、番組にもたまに登場します。
しかし、アイルランド音楽を演奏するには40ボタンはあまり利点になりません。モジャくんも触ったことがないです。
【アイルランド音楽を演奏したいなら】
それでも、 アイルランド音楽を演奏するなら「30ボタンでC/G調のアングロ・コンサーティーナ」を強くお勧めします。
その理由として2つのことを考えています。
①アイルランド音楽でこのコンサーティーナを使っている人が大半で、 教えてもらう時などにこのタイプが大前提となります。
もちろんオンラインなどで世界の名手から教わる時もそうです。
②20ボタンや40ボタンで入手できるのは今あるタイプがほぼ全てです。 つまり「腕が上がったから、 もっと良いコンサーティーナを買おう」と思っても上位モデルが無いに等しいです。
次に気になるのがお値段です。
見た目や音色の素朴さがかわいいコンサーティーナですが、始めてみようという方にはお値段と演奏できるまでの時間はかわいくありません(笑)。そこで、価格帯ごとに説明していきます。
話をするにあたって「アイルランドのダンス音楽のような速い演奏をしたい人」を前提にします。
【どの価格帯にするか】
●ネットで3~5万円(新品)で転がっている機種
→全くオススメできません。
蛇腹を押しても反応が悪いばかりか、 音が出ないジャンク品を掴まされる可能性もあります。 ただし、 オブジェとして家に飾るには最適です。
●谷口楽器で売ってるBastari(Stagi)やケルトの笛屋さんのFurze、 McNeela社のWren2といった「10万円でお釣りが来る」機種
→入門機として最低限の機能はあります。 ただし上達してリールが演奏したいと思ったら、 すぐに上位モデルが欲しくなるでしょう。
●ケルトの笛屋さんのHeather、 Shamrock、 Bluebellなど、 McNeela社のSwan、 Phoenixなど、 10~20万円台の機種
→このあたりからようやくリールが弾けます。 ボタンの反応も良くなり、 蛇腹も軽く、 演奏して疲れにくくなります。
●それ以上の機種
→アコーディオンリードだったら、 前の10~20万円台のもので十分だと思います。
次に狙うならコンサーティーナリードの上級モデルですが、 日本で売っていないし、 世界的に見ても品薄で、通常 100万円以上します。 (でも、 モジャくんは欲しくてたまりません)

↑このコンサーティーナの集合写真の何個かはコンサーティーナリードの上級モデル
【結論】
というわけで、 将来的なコンサーティーナとの付き合い方、 予算等でどの機種を狙うかは決まると思います。
日本の上手い人はコンサーティーナリードの上級モデルを愛用していますが、 名古屋で長年コンサーティーナを演奏してきた女性演奏者は、 ずっとアコーディオンリードのモデルを愛用しています。
文字が長くなりましたので、最後にモジャくんのコンサーティーナ遍歴を紹介しますね。
①Bastari(Stagi)
道化師としての演奏用として長年愛用しており、今でも道化師の時などに使っています。小さな人が興味を持った時に触ってもらうことがありますが、このタイプなら安心して触ってもらえます。
②McNeela社のSwan
あるプロの演奏家のスタジオに置いてあった中古の良品を買いました。しかし、個人的にボタンとの相性が合わなくて、次の機種の購入を検討しました。(あくまでモジャくん個人との相性なので、愛用している人も多いです。)
③McNeela社のPhoenix
現在愛用している機種。1年後にアイルランドのMcNeela社のWEBサイトをポチって手に入れました。
長くなりましたが、あなたがお迎えしたい子を決める時の参考にしてくださいね。
あ、ついコンサーティーナを「この子」と自分の息子・娘みたいに言ってしまいます。
それほど愛着が持てるのがコンサーティーナ。見てよし、聴いてよし、弾いてよし。
素敵な出会いができますように!

































