本年も八月上旬〔8/1~8/10〕は・・・基本法務をお休みさせていただきます
お休みはいわゆる月忌(逮夜参り/月参り)のみで、それ以外のご法事等は変わりなくおこなっております。
ご理解ご協力のほどよろしくお願い申しあげます
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一、声(こえ) / 二、節(ふし) / 三、男(おとこ)
は、節談説教(ふしだんせっきょう)で説教者にそなわるべき要素の優先順と云われています。
このような一・二・三は他にも類似が多々あり、浪曲〈浪花節〉だと三、啖呵(たんか)だったり、その他の話芸で三、姿(すがた)もきいたことがありますが、なにが言いたいかというと!最近驚いたのが三、男(おとこ)というのが「一種の男尊女卑というか、女性の説教者もいるのに了見の狭い表現だ!!」と批判的な物言いをするお坊さんがいるらしい
ここの③男(おとこ)は短絡的に性別の男性だけを指すのではなく、私の感覚では説法獅子吼に通じる、それこそ姿(すがた)の要素も含めた高座映えのことですわ。
ですので、女性の説教者が高座にあがられても「いちこえ、にふし、さんおとこ」で
①まずは声・・・東アジアの僧侶は平原で説教(スピーチ)するシチュエーションが多く、そこから身体を震わせるような発声法・胴声(どうごえ)が確立されたらしい〔←釈先生説〕。そしてその胴声は、声明・勤行などにも影響を及ぼしていきます。お寺から発祥派生した”日本の話芸”全般にも時おり胴声系が。
②節・・・節まわしの良さで人を惹きつける。私、個人的に節談は能登節が好きなのですが、あちらこちらの地域伝承というか(お説教だから芸事ではないものの)そういった一種の地域的な個性や話芸としての要素からも、ずっとずっと聞いていたい惚れ惚れする節が存在します。
節談説教
そもそも節談説教(ふしだんせっきょう)は比較的に歴史の浅い学術的な造語であり、故・関山和夫博士と故・小沢昭一氏の功績(著書や録音物など)を基にして、用語としての定着は2007年以降と考えてよいでしょう。
尚、節談と説教は互いに重ね言葉となり、造語としての『節談説教』に違和感のある先生も一部におられることを付け加えておきます。ルーツもふくめて他の表現としては、唱導、法談、説経節、譬喩因縁説教、節付き説教、高座説教・・・他にもいくつかあったように記憶していますが聴講資料を探すのが面倒なので今回はここまで(^^;
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7/30(日)の午後は当山法座でお馴染み蕚先生のお寺へ。
節談説教×浪曲のコラボ第三弾!!by花福座
浪曲に関していえば、相愛大学釈先生の特殊講義ゲストで登壇された真山隼人氏と曲師の沢村さくらさんに、坊守ともども衝撃をうけて今に至ります。生の浪曲の素晴らしさ!!・・・公演先々に足しげく通うわけではありませんが、ひそかに大ファンであります
蕚先生が渾身の節談一席、そして、浪曲一席・・・休憩をはさんでトークセッション。
有意義な時間でした。
尚、こちら壽光寺さまの”じゅげむホール”に8/12(土)当山坊守が出演させていただきます。
お近くのかた是非ご来場くださいませ。入場無料です。
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近況は怒涛の草刈りまさお
桜の木周辺ビフォー
アフター
法縁廟の周囲も葉狩りのみ行いまして、細かい草は放置。
駐車場のビフォー画像は一部しかありませんが、全体的にこんな感じだったのを☟
アフター
ブラボーずブラボーず
夏季休暇中には・・・おそろしくて見ないふりしてきた中庭の草刈りもおこなう予定です。
釋俊彰