いきなり個人名のタイトルですが、ご門徒のお名前ではありません。関西が世界に誇る!!知る人ぞ知るジャズピアニストお二人(すでに故人)を夜更けにふと想いだしましてあらためてお偲びさせていただきたく綴ります。
佐山雅弘さん
お亡くなりになる約3ヶ月前(かなりお痩せになっている)に京都で行われたソロライブから。
ナンバーは、OscarPeterson(pf)さんが公民権運動の応援歌として作曲した『HymnToFreedom/自由への賛歌』・・・”ブラック・ライヴズ・マター”、黒人ヒストリーだけでなく、様々な差別(肌の色や宗教、民族)がテーマと拡大解釈し、まだまだ色んなことが解決するどころか、残念な事件(ヘイトクライム)が多い現代世界、次世代にむけて何とかしたいところです。
それにしても、まぁなんと!!尊く凄まじい演奏なんでしょう個人的に5分15秒の瞬間が儚く美しく感じます
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謹んで【ダイニングメッセージを転載】
『このお手紙がお手元に届く時、僕はこの世におりませんが、長きに亘ってのお付き合いにお礼を言いたくて家人に託しました。
加山雄三とタイガースが大好きな中学生。高度成長期大阪の衛星都市尼崎に親父が構えた小〜さな小売商を継ぐことに何の疑念も持たないごく普通(以下)の子供がジャズとの出会いで、楽しさこの上ない人生を送ってしまいました。
まことに人生は出会いであります。
「君の身体は君の食べたモノで出来ている」と言いますが、
まったく同様に僕という者は僕が出会った人々で出来ているのだとしみじみ実感したことです。
その出会いを皆様にあらためて感謝しつつ、今後益々の良き日日を祈りながらお別れをします。
ありがとう、さようなら
2018年11月14日 佐山雅弘』
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※抜粋『僕という者は僕が出会った人々で出来ているのだとしみじみ実感した』に仏教的な香りと佐山さん自身の人間性がにじみ出ていて、だからこそ”優れた音楽家”だったと納得。
もう生で演奏を聴けなくなったのはとても残念ですが、過去の名演やそのお人柄は末永く語り継がれることでしょう。
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御本家オスカーピーターソンの『HymnToFreedom』
■1964年■
■2004年■(お亡くなりになる3年前)
ともにカナダ生まれ、幼少期からの盟友(弟分)OliverJones(pf)さんとのWピアノ『HymnToFreedom』
40年もの月日を経たそれぞれの演奏・・・どちらがどうとかではなく・・・味わい深く、これまた尊い。
この晩年の横顔をみているだけで泣きそうになります。
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実は、この『HymnToFreedom』には歌詞も付けられており、当山坊守(vo)も大切に歌い継いでおります
オーナーピアニスト田中武久さん逝去にともない閉店されることになった老舗ジャズハウスSt.Jamesにて。
そして、当山にて行われたムジークフェスト2016に必殺TVシリーズのファンファーレでお馴染み宮岡さん(tp)が出演。
そのカルテットにシットイン(飛び入り)した時の坊守(vo)『HymnToFreedom』
本人的には反省ばかりでいま聞くと凹みまくるのだそう(^^;・・・何事(法話や勤行も)も経験を重ねて失敗や微調整、更新して深みが増していくと思うので、むしろ大切にしたい感覚ではないでしょうか。
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余談になりますが、宮岡さんのときのムジーク2016は、なんと!外陣四十畳の本堂に140名お内陣の余間も開放して、廊下から立ち見の方もおられたのです。MCも爆笑で、演奏の反応もすごくて大盛況
こういうの一部からご批判もあってしかりなのですが、うちの役員さん方が”ひらけていらっしゃって”快く賛同してくださり今に至ります
法座でも、これぐらい来ていただけるお寺を目指しましょう❕
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田中武久さん
上記の老舗ジャズハウスSt‘Jamesのオーナーピアニスト。
歴史に残るJAZZレジェンド:ElvinJones(ds)さんが来日中にふらっとSt`Jamesへ。日本にこんな凄いピアニストがいたのかと驚き桃ノ木Album制作にさそったエピソードは有名です。これです、メジャーレーベルからの名盤
ちょっぴりダークな疾走感エルヴィンもえぐ過ぎ
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2013年、大和郡山城ホールにおけるレコーディングに帯同した私。ソロ収録を1曲、ジョージ・ガーシュウィンかコール・ポーターだったかをRequest予定でしたが、田中さんが突然引き始めた『FirstSong』・・・故CharlieHaden(b)さんが奥さまに贈った名曲。
仮にミスタッチがあったとしても部分的な修正はしない主義の田中さん。
『人間のやることやから、そのままでいいねん』
『ライブでやり直しきくか?人生も同じやん』
〔※take2が採用〕
色んなミュージシャンから伝え聞くお若いころの武勇伝も凄い・・・ここには書けないことばかり(^^;
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で、また実はこの『FirstSong』にも後付けで歌詞が付けられています。往年のディーバ:AbbeyLincoln(vo)さん作詞。
そしてまた実は、坊守がこの難曲を
田中さんからの宿題みたいな感じで歌い継ぐことに。
LouisArmstrong(tp&vo)で世に出た『この素晴らしき世界』
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JazzLegendとのご縁の一部をひけらかし
TakeshiYamaguchi(gt)、私、RonCarter(wb)、LewisNash(ds)
故GeorgeMraz(wb)、LewisNash(ds)、坊守、CyrusChestnut(pf)
うぉぉぉこの面子はマンハッタントリニティや
ギター武さんにはムジーク2018で来寺盛りあがりましたね。
他に印象にのこるは、故HankJones(pf)、PeterWashington(wb)、ChristianMcBride(wb)、KennyWashington(ds)、BillyKilson(ds)・・・色んなお話を聞くなかで、やはり基礎練習を欠かさないのが共通点。「黒人だからスウィング(グルーヴ)するのではなく、日々練習しているから。」は故RayBrown(wb)のお言葉でした。
当時JazzDrumsをかじっていたご縁でルイスナッシュからいただいたお宝ほかにベルギー貴族であられるジャズハーモニカ奏者でギタリストの故TootsThilemansさんの直筆サインなんかもあるんですよ。
ShakuShunshou