連休も明け世間は平常モードに戻りました。
近年の傾向として、GW中のご法事は少なめ・・・レジャー優先か?「家族や親戚の予定が合わせにくい」との声もちらほら耳にしますが、それでも数軒のご法事があって、より一層有り難い時間を共有させていただきました
我が家はレジャーというわけにはいきませんでしたが、一度だけお出かけしたのが今回の記事です。
薬師寺の玄奘三蔵会(げんじょうさんぞうえ)大祭・万燈会にお参りしてきました。
薬師寺は言わずとしれた法相宗の大本山で、奈良を代表する歴史ある寺院のひとつ。
私は浄土真宗限らず色んな社寺を訪れるのが好きで、意外な接点もあったりするし、当流の良さや欠点(組織としての)も客観視することができます。何より、他宗の方々ともたくさん交流できたら嬉しいなと。
玄奘三蔵についてですが、実は『三蔵法師』という方は複数おられます。
三蔵とは、経蔵・律蔵・論蔵のことで、この三つをコンプリートした超人的で翻訳に長けたお坊さんが三蔵法師
浄土真宗で馴染み深いのは、仏説阿弥陀経を翻訳した鳩摩羅什(くまらじゅう)、
他には、真諦[唯識系統]、不空[密教系統]
そして、『西遊記』に出てくる三蔵法師のモデルとなったのが今回の玄奘(げんじょう)
この四人が四大翻訳家で、四大三蔵法師と云われています。
※記憶に新しいところでは、昨年、龍谷ミュージアムでも『玄奘』をテーマにした特別展示が行われていた。
ところで、宗派の違いって面白いですよ、薬師寺のトイレは洒落ています。
善男子・善女人(ぜんなんしぜんにょにん)お経に出てきますよね。罪業深重の極悪人である私は一歩たりとも立ち入ることができないトイレでした(笑)
万燈会(まんとうえ)は幽玄な雰囲気で、玄奘さまに対する敬いの気持ちが込められた素敵な法会。
日没後に、雅楽界のスター東儀秀樹さんの奉納演奏がありました。
お人柄も含めてリスペクトさせていただいています♫
道中も渋滞なく、駐車場も空き空き、会場もそれほどの混雑ではなかったので、GW中のお出かけイベントとしてもオススメの万燈会、入場も演奏を聴くのも無料でした。
5/5の日中には伎楽もおこなわれ、東儀さんは三蔵法師・玄奘役で出演されていました。
この薬師寺参拝が、うちの愚息の日記ネタ[GW中の宿題]にもなりましたよ、ホッ
釋 俊彰