ロンドンに居て化粧化のない女性を初めて見た。

 

当時は、睫毛がやたら濃いバッチリメイクが流行っていたので、却って新鮮に感じた。

 

朝がとても早かった為に髪の毛をとく事や、メイクなを後回しにする仕事に対する一途な姿勢に感じられた。

 

多分この感情も彼女から歩み寄って来なければ、生まれる事はまずなかっただろう。

 

2時間もの間、日本での事などや今の景気やロンドンではどこに宿をとっているだとか、最近の売れ筋等々たわいもない話から、ちゃんとビジネスまでの話をした。

 

彼女は、神奈川に住んでいて、手芸など色々な材料や、雑貨などを買いに来ていた。

 

ロンドンに居る一カ月の間、何度か出発する電車も一緒で、帰る電車も一緒の時が度々あった。

 

その都度、今日買えた戦利品を自慢げに見せ合う事になった。

 

 

何度かロンドンで出会うようになって、今度はいつ行く?というようにお互いのスケジュールを合わせるようにまでなった。

 

更には、日本に帰ってからも度々電話で話すようになった。

 

そして、丁度友達割引や家族割引というような契約だったのだろう彼女は2台の携帯電話を購入しその一台を私に送ってきた。

 

 

それが彼女からの最初のプレゼントだった。

 

電話代がタダと思うと、電話を掛けながらついつい寝てしまうこともたまにあり、ふぃに起きて握りしめたままになっている電話に話しかけると彼女からの応答があるという事もあった。

 

一か月の通話料金が10数万という明細があり、更にそれと同額の金額が家族割という形で示されていた。

 

 

彼女には私と親と同じ年位の父と母がいて、それを彼女の姉が看ていた。

 

 

私や彼女、そして彼女の姉もいろいろ人生を手探りしている間に歳をとりそして独身だった。