【西条昇の浅草での荷風研究】お気に入りの女優・高杉由美と浅草での荷風シリーズ。大都劇場の楽屋で、お気に入りの女優・高杉由美と談笑する荷風。戦後に書き下ろした戯曲「停電の夜の出来事」と「春情鳩の町」は高杉のために書いたと言ってもいいだろう。この後、高杉は新宿ムーランルージュへ移り、同座の森繁久彌と浮き名を流している。「太陽」(平凡社)昭和46年6月号の特集 永井荷風より。