3月24日に春彼岸法要を勤めました。

お彼岸の夕陽は真西へと沈みます。

そこには西方極楽浄土があり、先に往生したご先祖様達がいらっしゃいます。

お彼岸の夕陽は私達に浄土を示す阿弥陀様の光なのです。

そのことを思いながら皆さんと一緒にお参りいたしました。

3月13日からマスク着用は個人の判断に委ねられることになりました。

しかし、マスク着用を続ける人が多数のようです。

 

この3年間、コロナという未知の存在と対峙し続けてきました。

それは何が正しいのかわからないという不安と対峙し続けることでした。

マスク、ワクチン、消毒、換気。何をどうするのが最善の策だったのか。
今なお諸説入り乱れています。

真実が判明するのはずっと先になるかもしれません。

 

仏教に「無記」という教えがあります。

わからないことに対しては、「わからない」という結論を出さなければならないという教えです。

闇雲に答えを出そうとすれば、かえって迷い苦しむことになる。

だから人間にはわからないことがある、ということを受け入れなければなりません。

それがコロナ禍を乗り越える力になるはずです。