亡き兄からの贈り物

3月1日の今日、竜太の弟ショウヘイが20才の誕生日を迎えた。

ボクはショウヘイの誕生日プレゼントにドッグタグを選んだ。

楽天市場でいろいろと探し、誕生石がついたドッグタグにした。

ドッグタグに刻印する文字を考え、色はどれにしよう？と悩み注文。

送り先はボクの職場にした。

つもりだった・・・

一昨日、ショップより商品を発送した旨のメールが届いていたが

内容まではちゃんと読まずメールをゴミ箱に

昨日は終日外出していたがメール便で届くようなことが書いてあったので

職場のポストにでも投函されているのだろう。

今日ボクの手元にあれば間に合うし

帰宅が遅かったので昨夜はそのまま寝室に入った。

そして今朝起きてダイニングに降りるとテーブルの上に

小さめの開けた段ボール箱が置いてあった。

そう、昨日職場に届いているはずのショウヘイの誕生日プレゼント

娘のアミに聞くと、昨日の昼間一人自宅にいたショウヘイ。

宅配便が届いた。

『中島竜太さん宛です！』

ショウヘイはビックリしただろう

なぜ竜太宛で届いたかというと、ボクが以前使っていた楽天の

アカウントはある事情？により数年前より凍結されている

そこで竜太の名前で別のアカウントを作った。

それを今でも利用しているので商品の送り先と宛名を指定しなければ

中島竜太で届いてしまうのだ。

ボクが送り先の指定を忘れたのだ

死んだ兄貴宛に届いた荷物。

開けてみるとドッグタグが入っている。

刻印を見ると、そこにはショウヘイ自身の名前と生年月日。

さらに『20才の誕生日に』という意味の英文。

きっと、メチャ混乱したに違いない

アミに『どうすっか？けど、落ち着いて考えれば父さんからだって

わかるに違いないよなぁ？』と話したら

『絶対わかってるよ』と答えた。

だよなぁ～

別にサプライズを狙ったわけではないが、このままにしとこう。

竜太と父さんからの20才の誕プレ

兄貴が亡くなった20才を迎えたショウヘイ。

思うこともいろいろあるんだろうな。

自分らしく生きろ

おめでとう！

父より。