弁護士事務所に行ってきた。

友達に紹介されたY弁護士は30代半ばの熱血弁護士だ。
風貌はドラえもんのように恰幅がよく、ひげを生やして温厚そうな顔立ちだが決して目は笑っていない。
東大卒らしいが、俺が知っている東大卒はアホばかりだったので久しぶりに見る真っ当な東大卒だと思います(笑)

さて。とはいえ、これまではありがたいことに弁護士にまともに相談するような人生を送ってこなかったこともあり、多少緊張気味に弁護士事務所を訪問。予約していたものの断られるんじゃないかと思ったりして(そんなはずはないんだけど)

案ずるよりも産むが易し。

そうなんです。
やっぱりことはプロフェッショナルにお願いすべきだと痛感しました。

友人からの紹介で事前に話をかるくしていたのですが、わずか2日間のあいだに随分と詳細に調べを進めていただいていたらしく、相談に入るなり、30分で簡潔に状況の確認と、法的裏付けによる対応ポイントの整理、先方原告及び弁護士のプロファイリングと弱点の整理、裁判の進め方と数種類のシナリオを提示してくれました。

もう本当に頭が下がる思いでした。

友人に後で聞いたのですが、相談することが決まった日には夜2時過ぎまで仕事をしていてくれたらしく、それがその弁護士のいつものパターンだと。

感動しました。

裁判の見通しも非常にシンプルで、理不尽な訴状に対して、穴をいくつもみつけて攻撃をしていく理屈が非常に正義感あふれるものだったので、1時間半後には正式に依頼をしていました。

12月には第一回口頭弁論期日があるのだけれど、
Y弁護士曰く「第一回目は欠席しましょう!」
こちらが目を疑うような一言。「答弁書もこちらで作成します」と言われ、翌日来たメールは非常にシンプルな一枚の紙。

Y弁護士曰く「初めて被告になった方は慌てて抗弁しようとするんですけど、急ぐ必要もないし、裁判所の都合でやってることなのであんまり杓子定規に考えなくても大丈夫ですよ」とのこと。

なんだか素人にはわからないけれど、とても安心してしまいました。

もし。彼と出会わなければ、今頃こんなブログを書いている心理状態にはならず、夫婦そろってどよーんとして気分で必死に弁護士を探していたんだろうな、と思うのです。

まだまだ予断は許されませんが、とりあえず良い一歩を踏み出したと思います。


できれば毎日更新したいけどなー。と思いつつ、
バタバタの毎日を送っている。
あー、なんだかいろんなことが重なっていて人生の中で最もハードだよ。

さてと。
なんでこんなことになったかをざっくり説明しておきますね。

そもそもは、昨年の夏、
うちの息子(次男・当時小学6年生)が、自宅近くの歩道で
歩行者に自転車でぶつかったことから始まる。

時間帯は夜7時半。夏とは言え、もう薄暗い時間帯だ。

歩行者優先歩道の標識があるものの自転車も乗り入れ可能な場所で
当時52歳のAさんという女性が歩いていた。
ちょうどその歩道に接する路地からうちの次男が自転車で出てきて
乗りいれたところでAさんと接触したわけです。

Aさんは倒れ(正確にいうと膝をついてしゃがみこんだ)、
次男は自転車ごと横転し、右手に怪我。
通行人の人に救急車を呼んでもらい、近くの病院に搬送。
警察の現場検証を行った後、病院に行き、付き添う。

入院の必要はなく、右足にギプスをし、松葉づえをもらって
当日夜、Aさん宅まで俺と妻と次男の三人で送り届けた。

とりあえず当面の交通費として5万円を渡し、
今後について話し合い「大げさにしたくないので示談の方向で」と確認。

以降、11月までの三ヶ月間、合計19回自宅に見舞いに行くわけど
その中で、途中から話がこじれ、物別れとなり、
以降音信不通(実はAさん隣の市に転居していた)。

で、いきなり、先週、訴えを起こしてきたということです。

かなーり省略したので、なーんだ、と思われる人も多いと思いますが、
これがまた、大変な相手だったんですよ。

次回詳細をかければとおもうけど、キーワードだけあげておくと

生活保護受給者
宗教信者
一人暮らし
電話なし
通院歴あり
無職


笑うしかない。

今日、弁護士のところに行ってきます。
あー、どうなるんだろうなー。


今日は11月1日。
年末まであと二か月を切った。

昨日、郵便受けに入っていた「特別送達」の書類を見て、郵便局に電話をし、19時以降に自宅に再配達してもらえるように頼んだ。

不気味な「横浜地方裁判所」からの郵便物。
妻と二人で「まさか裁判員制度の呼び出しじゃないだろうなあ」と思いつつ「夫婦そろって裁判員でもあるまいに」と笑いながら封を切った。

入っていたのは「第一回口頭弁論期日呼出状及び答弁書催告状」

なんじゃこりゃ?





「原告から訴状が提出されました。当裁判所に出頭する期日が下記の通り定められましたので、同期日に出頭して下さい。なお、訴状を送達しますので、下記答弁書提出期限までに答弁書を提出して下さい。」とのこと。

妻も眉を曇らせる。

訴状には、原告代理人の弁護士から俺と妻の二人を被告人として
損害賠償請求事件として「4,603,875円」の請求すると書かれてあった。

そう。

昨年の夏に当時小学生だった次男が自転車で追突した被害者からの
唐突なる損害賠償請求だったのだ。


ふーむ。

いきなり「被告」扱いしてる。


参ったなあ。


経緯はおいおいと書いていきますが、
昨夜一日妻と話し合った挙句、
その理不尽な裁判沙汰に闘う決意をしたのでした。


よし。
どーせなら、その経緯も全部ブログに書いてしまおう、と
立ち上げたのでした。