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気持ちがふらんふらんしている。

抱えている仕事や自分の気持ちさえ、ざらざら感じる。

猛暑が思考能力を奪うのだろうか。

季節は進むのに、気持ちが進まない、いっこうに。
別れようとしている男がキス求めた。

とっさに。

いきなりすぎで、動揺して拒んだ。

よく娼婦は客にキスは許さないという話を聞くが、まさにそんな心境。唇だけは嫌だった。砦だった。

心がどんどん離れてゆくのに、はっきりとはいえない弱さ、優柔不断さが出る。嫌いじゃないけど、夢がない間柄だった。私が酔えなかった。 弱い時期に依存したと思う。救いだった。魔法が溶けた。
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悪い夢を見た。

昔の男の同棲している女が赤ちゃんを連れて、あたしに文句を言いに来た。

何なんだろう。

罪悪感が残るからか、呪われているのか、わからないや。

逃げるように昼寝した。昔のことなのに。

最近、よくその男と夢で出会う。不思議だ。

夢の中くらいうっとりしていたい。美しくダンスを踊っていたいな。

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