息子が漫画家になりたいと話していて、私としては、応援したい気持ちあり、食べていけるのか?という疑問、触れ合ったことのない職業への興味、という心境の中、出会った本で、私の関心に応えてくれた本でした
この本は、「うちの会社で『鬼滅の刃』をつくれますか?」という問いを通して、漫画ビジネスの歴史や変遷、日本の漫画ビジネスを取り巻く環境、について書かれていました。
大ヒットする作品は、千の作品の中から、三作品しかないらしく、千3つと言われているそうです。
同じような意味になると思いますが、裾野開ければ頂き高し、という言葉もあるそうです
また、プロダクトイン型という作品への取り組み方が、天才を生み出すとも書かれていました
大ヒットするような作品を作れれば、印税だけで食べていけるほど稼げそうですが、
人生の全てを搾取されたと思うほど、時間や労力を費やしても、運の要素も必要そうな過酷な話にも聞こえます
大ヒットするような作品を作れれば、すごい華やかというか輝かしい名誉というか、いろんなことが同時に達成できそうな気もしますが、誰でも辿り着けるわけではないでしょうから、親としては、尻込みしてしまいます
しかし、業界としての売り上げは、車に次ぐ規模感があるらしいこと、大きな資本が入ってきている、ということが書かれていました、
インターネットの普及により、これまでとは違い、個人で生計を立てる人が出てきたことも記載されていて、全体としては、明るい印象を受けました
また、漫画ビジネスについて書かれていることと、裾野開ければ頂き高しを目指して漫画業界を盛り上げようとしている様子があり、売れない漫画家などの生活についての記載はありませんでしたが、
夢があること
資本が流入してきたこと
多様な環境や稼ぎ方が整ってきたこと
などを読むと、自分一人分の生活費ぐらいは稼げるのかもなぁ、という印象を受けました(漫画家一人一人の生活については触れられていないので、よくわからないのですが。)
この記事では、親の不安の方が前面に出てしまったかもしれませんが、この本は読みやすく、未来の見通しについても明るさも感じ取れる内容で、楽しく読むことが出来ました。
夢は追いつつも、詰んでしまうことが無いように見守ってあげたいな、と思います