JOHN LENNON  ~MIND GAMES~   1973

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「獅子ヶ岳の通行止めが解除になっとる」

「3年越しの宿願を果たす時がきたわね」

 

 

 

「こんな時間から出るの?」

「道の駅『奥伊勢おおだい』まで行っとく」

 

 

 

「明日に備えて焼き肉を食べておこうやないか」

「道の駅の前に食べ物屋さんあるなんてけっこうね」

 

 

 

「私キムチとごはんも食べる」

「おおお、やる気満々」

 

 

 

「私も負けてられんな」

「よく眠れそうね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「カッピもう起きなさい。もう始発が来ているぞ」

「『道の駅』じゃないの?」

「紀勢本線三瀬谷駅のとなりでもあるのだ」

 

 

 

頓挫口、もとい登山口に来ました。

 

 

 

長らく発電の風車建設のため山に入れなかったのです。

3年前に来たのですが天気も悪くここまで来て引き返しています。

 

 

 

では参りましょう。

 

 

 

このルートは工事期間中も通れたはずですが、来る人は少なかったようでけっこう荒れています。

 

 

 

でっかいセロリもあります。

 

 

 

「私の写真なんかより気を付けて渡りなさい」

「バカにしないでよ」

 

 

 

カッピは六甲のトゥエンティクロスで川にはまった実績があります

 

 

 

「30メートル進んだ」

「なんでここだけ指導標が立て続けなの?」

「私に聞いても知らん」

 

 

 

風車が見えて少し開けてきました。

 

 

 

ここからが急斜面。

よくすべります。

 

 

 

日の出の森からのルートと合流。このルートなら登山口から40分ほどで山頂です。

 

「なんでそっちにしなかったのよ?」

「そんなところから登るのは堕落や」

 

 

 

「思いのほかキツイ道やったな」

「またダマされた」

 

 

 

「こんな岩場があるなんて聞いてないわよ」

「おたがいさまや」

 

 

 

そのかわりええ眺めやないか。

 

 

 

山頂。

 

「トラ・トラ・トラね」

「ライオンやちゅうとるがな」

 

 

 

「このためだけにおシシを連れてきたわけね」

「イノシシもシシやしな」

 

 

 

獅子ヶ岳は志摩半島の付け根にある名山。

師走に入ったばかりのこの日は暖かくてライオンもウトウト。

 

 

 

下りはおかあちゃんにくっついとれ。

 

 

 

おつかれさま。

 

 

 

「伊勢まで来て山ひとつ登っただけで帰るの?」

「どうせ観光地はどこもえらい人や。高見峠からゆっくり帰ろ」

 

 

 

 

 

レノン死すディラン永らふ山眠る

 

 

おそまつさまでございました。