数日のご無沙汰でしたが、その間に、急展開の出来事があり、今、ようやく少し落ち着いてのご報告です。

前記事で、胃腸風邪と書いた長女でしたが、胃腸風邪では無かったんです。
あの記事を更新した翌日、小腸の一部を切除する緊急オペをすることになりました。

最初、かかりつけの小児科で胃腸風邪と診断を受け、整腸剤をもらって帰りました。長女は、夜中の間、お腹が痛いけど、うんちが出ないと言って、なかなか寝られなかったのですが、胃腸風邪のせいと思っていた私は、お腹を温めたり、さすったりしながら、朝まで我慢させてしまったんです。

朝になると、痛みがましになったと言って、うとうとしてきたので、それなら寝かせてあげるのがいいかと思い、途中お茶なども飲んだりしながら、昼頃まで寝たり起きたりしていました。

昼に、トイレに行くと言って、立ちあがり歩きかけた所で、バタッと倒れたんです。その時でも、すぐに受け答えができたので、立ち眩みか、脱水症状かと思ったらくらいだったんですけど、とりあえず、入院設備のある総合病院に連れて行きました。

診察時間外でしたが、すぐに看護士さんがベッドに運んで下さいました。その後、みるみるうちに長女は意識が朦朧とするような状態になり、ドクターが呼ばれ、処置のあいだ、私は部屋を出るように言われました。いろんなドクターやスタッフが慌ただしく集まってきて、胃腸風邪、脱水症状と思っていた私にもようやく事態が重大であることがわかりました。

私が中に入れたとき、酸素マスクをつけられて、点滴を受けている、うつろな顔をした長女がいました。ドクターから、下痢嘔吐の回数の割には、脱水がひどすぎること、お腹が大きく張っていること、エコー検査では腹水がたまっていることがわかり、腸が破れている可能性もあるとの説明を受け、造影剤を入れての詳しいCT検査を即受けることになりました。

結果説明は、小児科のドクターから外科のドクターに代わっていました。何が原因かはわからないけれど、小腸に血液が通っていない状態で、壊死していっている。小腸が腐っている。もう頭が真っ白になりました。

とりあえず、一分一秒でも早くオペをして、壊死した小腸を取り除き、原因を探すしかない。小腸を全部切除となれば一生点滴を打ち続ける生活になる。部分切除でも、つなぐことが不可能なら人工肛門。原因によっては、命の保証もないと言われました。

これは、悪夢なんじゃないかと、現実を受け止められない私。でも、そのまま手術室に、長女は運ばれていきました。「おかあさん、怖い」と言い残して。

手術中、やっと現実に追いついてきた私は、どうして一晩も痛みを我慢させたのか、どうして朝一番に病院に連れて行かなかったのか、その間にも、長女の小腸は壊死していってたのに。と、自責の念にかられて、泣くだけでした。

3時間後、手術は終わりました。「大丈夫です。そんなに悲観する結果にはなりませんでしたよ。」ドクターの第一声でした。

生まれつき、腸間膜に穴があいていて、その穴に小腸が入り込み、締め付けられた小腸に血液が流れなくなり壊死してしまっていたそうです。入り込んでいる間は痛むけれど、壊死してしまうと痛みがなくなるので、朝からは痛みを訴えなかったのだろうと。90センチの小腸を切除したけれど、無事につなげたこと。娘の腸は、平均より長かったこともあり、傷さえよくなれば、普通の生活に充分戻れるとおっしゃっていただきました。


そして、今、ICUを出て、普通病棟に入院となった長女は、私の傍で、ベッドに横になりながら、テレビを見るまでに元気になっています。

長い長い時間でした。

平凡な日常が、どれだけ幸せな事なのか、噛みしめています。





長い記事になりましたが、読んでいただき、ありがとうございます。記事にすることだろうか?と思いましたが、自分の記録と教訓にするため、そして育児されているママさんたちに、何かの参考になるかもと思いました。

前記事のコメント返し、出来ていなくてごめんなさい。また、落ち着いたら、遊びに行かせてもらいます。



Saho






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