私が考える経営参謀に必要な力を、思いつくままに書いていこうと思います。
1.論理的思考能力
これは経営者に耳を傾けさせるためにどうしても必要です。理屈が通った話は否定できませんから。理屈が嫌いな経営者もいますが、それは「物の言い方」でクリアできます。そこは知恵や工夫の世界。自分の腕次第です。「自分は正しいことを言っている。理解できない方がおかしい」という感覚の方は「正しいことを言っているが、伝え方が下手である」と自覚する必要があります。どんなに良い素材でも、調理方法を間違えれば食べてもらえないのです。
2.物事を多面的に見る能力
物事を数字で理解することは必要なことなのですが、「数字でしか理解できない」人は決して少なくありません。気をつけなければいけないのは、物事を数字に置き換えると必ず情報が欠落するということです。数字にコンバートできなかった部分は捨てられてしまうのです。例えば「客観的事実を見る」と言って売上の成長率を見る。利益率の推移を見る。別に間違ってはいません。でも、社員の力を引き出せる能力をもったマネージャーが率いていた年は不況の年。無能なマネージャーが率いていた年は日本中が好景気でどんな企業でも売上が伸びた年。実は、不況の年は本当ならもっと売上は落ちていて不思議はなかったかもしれない。売上好調と思った年は、他社はもっと好成績を叩き出していたかもしれない。このあたりは見えなくなります。