周囲を所属県ではない県に囲まれた、日本で唯一の「飛び地村」に行ってきました。奈良県・三重県に囲まれた、和歌山県東牟婁郡北山村です。2024年6月末現在の人口が「386人」、村議会議員の定数が「5人」の自治体です。
「道の駅・おくとろ」発着で、ほぼ国道169号線および北山川に沿って、北山村役場、北山小学校&中学校付近まで走って、折り返しました。
17~19時台に、15㎞走(5分51秒/㎞)。
総上昇量は「230m」でした。
途中18:40台に、北山村役場にアポなし訪問&ヒアリングをしました。飛び込み訪問にもかかわらず、30代の男性職員の方が、村のことを丁寧に紹介してくれました。北山中学校付近は熊の目撃情報があるとのことでしたが、「まだ何とか明るいので、大丈夫だと思いますよ。」と励ましてくれましたが、その時点で18:50を過ぎていたので、何とも言えない気持ちでした。結果的に、遭遇することはありませんでしたが。
現地までは自家用車での移動でしたが、率直に「遠いなぁ。」と感じました。三重県松阪市から3時間弱で到着できますが、北山村周辺の道路事情(くねくね道の連続)がそう思わせていました。帰路、国道309号線を走行中に、道路上で2頭の鹿に遭遇しました。
村の面積の97%が森林地帯で、もともと林業の村でした。筏を駆使して下流の和歌山県新宮市に材木を運んでいたことから、新宮市との関係を重視して、明治初年の「廃藩置県」時に和歌山県に入りました。以後、昭和の大合併、平成の大合併においても、地理的に近い三重県熊野市との合併を選ぶことなく、和歌山県に残る道を選択してきました。
1889年の町村制の施行により、大沼村・下尾井村・小松村・竹原村・七色村を統合して「北山村」が発足しました。当時の自治体規模が周囲と合併することなくそのまま存続しているため、現代においては小規模自治体(48㎢)の類に入りますが、このことについては、私の郷里の神奈川県三浦郡葉山町(17㎢。木古庭村・上山口村・下山口村・一色村・堀内村・長柄村)も全く同じ歴史です。合併しない事情は異なりますが、明治期の町村制以来、規模が不変という事実は同じなので、親近感を持ちました。
特産品の柑橘類「じゃばら」が花粉症に効くとのことで、村の特産品として様々な商品が道の駅(村唯一のコンビニを併設)で販売されていました。ジュースとポン酢を購入しました。収穫期は11月とのことでした。
午後から移動して15時台には到着していましたが、暑さのため、17時台から走り始めました。ラン後に、道の駅に併設されている温浴施設で入浴しようと考えていましたが、帰りが遅くなりそうでしたので断念しました。
国道169号線は起伏がそれなりにありましたが、舗装状態は良好で、北山川沿いの景観も見事でした。現在は村役場前で拡幅工事が行われていましたが、いずれ村内全体を2車線道路にする構想があるようです。もしそうなったら、マラソン大会(10㎞など)を企画してもらえたらなぁなどと妄想しました。この件、直接、役場の方に提案してみました。
今後、なかなか足を運ぶ機会は難しいと思いますが、とても印象に残るランになりました。好印象。感謝。
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[写真は、和歌山県東牟婁郡北山村の国道169号線ほか]
(2024.7.3撮影)