欺きの家。
なんだか昼ドラみたいなタイトル…

ロバート・ゴダードの今のところの文庫最新刊を読了。相変わらずの過去と現在が行き来する、愛と裏切りと策謀と寂寥感が交錯する御大ならではの好編でした。

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同じくロバートのデ・ニーロが20台~多分60台を行き来する大好きな映画、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」のような、過去の出来事の謎を壮年を迎えた主人公が再び探る(探るよう、仕向けられる)という、同じような趣向の話で、
そして僕はそういう話が結構好きで…

デ・ニーロの20台はちょっと無理があったけど(笑)、あの映画が醸し出す、簡単に言うと、哀しみ、の度合いといったら。
長い映画だけど、目が離せなくて。

デ・ニーロが最後に見せる表情も、ほんとはどうだったのか?と、カタルシスを得られない幕切れで、それが余計に心に残る作品でした。
音楽のモリコーネも素晴らしかった。

で、ゴダードなんですが、これに近い後味の作品が多く、僕にとってはそこが魅力でもあります。

これだけの策略や裏切りがあれば、恨みしかないはずなのに、読後のなんとも言えない割り切れた感と、そこから導き出される今後のための光というか、道というか、そういうのが少し示されたエンディングが素晴らしい。

作品が出る限り、ずっと読みたい作家の一人。