今日は都内も初雪。
降っている間はきれいで仕事中も思わず外を見てしまう。
でも積もらなくてよかった。

HAPPY LIBRARIAN 聖子のブログ -20120120_211523.jpg


火曜日の朝日新聞オピニオンの欄で芸術家の村上隆さんが過激とも思え
る発言をしている。

クールジャパンの旗手と見られることについては
「クールジャパンなんて外国では誰も言っていない。うそ、流言。日本人が
自尊心を満たすためのでっち上げ」
とバッサリ。

「国の戦略といっても広告会社にお金が入るだけでアーティストには還元
れない」という意見にはうなずけるけれど、この方自身はヴィトンとコラボ
してお花柄のバッグを売り出しており、その戦略に乗った商業主義者と思
ていただけに意外だった。
巷でヴィトンのバッグをみて以降、まったく作品を見る気になれな
かったん
だけど。

今日のニュースによるとネットでは非難が殺到しているらしい。
そうだろうな・・・。

ただこのインタビューはよかったように思う。いつもは読み捨てしている私も
この記事は手元に置いていた。

東日本大震災以降の芸術と社会の関わりについて 「3・11を経て、以前の
ように楽して生きられない状況になった・・・行動を起こすときだと考える」
と述べ、震災を経て「五百羅漢図」を製作しているとのこと。芸術家が苦し
ながら活動している姿で勇気付けられる人がいるはずと語っている。

そして、サブカルチャーやオタク文化は「平和な日常」から生まれてきた
「あだ花のような文化」と。国はそれを大輪に育てる労力を惜しみ、個人は
国内でそこそこ楽に食べられるので海外に目が向かない。ぬるい」とも。

最近留学する学生も減っていて若い人たちが内向き思考になっていることを
危惧する意見をよく聞く。
日本の現状に危機感をもった発言だと思う。言葉が過激だから怒りを買った
かもしれないが、言っていることはまっとう。やっていることと多少齟齬が
あるにしてもね。
力のある人が世の中に一石を投じること、この時代必要ですよね。