映画の時間が空き時間と合ったので、是枝監督ということ以外ほとんど
何も調べず見たのですが、すごい美少女が出ていて・・・。
本木雅弘さんのお嬢さんなのですね。

小学生とは思えないスタイルと目が印象的な内田伽羅さん。
ご両親のいいとこ取りしたような感じですね。

樹木希林さんがこの映画でダントツに素晴らしいのですが、やっぱり
お孫さんだけあって落ち着いていて存在感がありました。

映画は親の離婚で福岡と鹿児島に離れ離れになってしまった兄弟の
話。
鹿児島に慣れず鬱々と暮らすお兄ちゃんがもう一度家族4人で暮らせ
るように願ったことから、子どもを中心にまわりの人間を巻き込んでい
くのですが、大人の描写がさりげなくていい感じ。
とくに大塚寧々のお母さん役がリアルで素敵でした。

新幹線がすれ違う熊本のポイントに兄弟と友だちが集まって、奇跡が
起こるよう皆が祈るのだけれど、そんな都合のいいことが起こるわけで
もなく、でもそのことによってみんなが前向きに生きようと思えたことが
奇跡というより希望に満ちていて好感が持てました。

特に子どもたちが、宿題の作文に書いた「自分の夢」とは全く異なる
当の自分の夢を語るところは、台本なのかアドリブなのかわからない
くらいきらきらしていて、子どもって愛おしいと思える1シーンでした。

震災後暗くなりがちな世の中。この映画に癒される人も多いのではない
でしょうか。