「仕事や大切な用途で使ってるパソコンは、しばらくWindows7に移行するのを控えましょう」
とさんざん言ってきましたが、いよいよそんなことばかり言ってられない状況です。
Windows 7への本格的な移行期になってきました。
いままでたくさんWindows XPやWindows 2000から、Windows 7へ移行作業してきましたので、より円滑な移行方法についてまとめておきますね。
特に仕事や重要な用途で使っているパソコンの場合は、結構面倒ですよ。
移行作業は大きく分けて次の3フェーズです。
【1】 準備段階・・事前に準備するものと予算を明らかにします。
【2】移行段階・・Windows 7パソコンを用意して、実際に移行作業します。
【3】テスト・手直し・・実際の業務・用途に使用して、不具合事項を洗い出し、手直しします。
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【1】 準備段階・・事前に準備するものと予算を明らかにします。
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1) 新規導入するWindows 7パソコンの選定
業務や用途で困らない程度の性能や仕様をリストアップします。
・ 画面サイズとグラフィック性能
画面サイズは仕事の能率を高めます。少し大きめのものを選びましょう。デュアルモニターもおススメ
3DデザインやCADをお使いの方は、グラフィックボードにも気をつけてくださいね。
マザーボードで結構高性能グラフィックを提供しているものもあります。
・ CPU性能
今だと、Core i5とかおススメします。
・ ハードディスク容量
容量不足を起こすと面倒なので、容量に余裕を持ちましょう。
・ メモリ容量
4GB程度はあっても良いと思いますよ。
・ 入出力インタフェース (USBの数、無線LANの有無、その他)
・ Windows 7エディション選定(32ビット/64ビット、Home/Professional/Ultimate)
4GBを超えるメモリ容量を使いたい場合は64ビット版が必要。会社で使うにはPro以上がおススメ
2) Windows 7で使いたい周辺機器を確認
・ プリンターや複合機、スキャナーなどの周辺機器
WIndows 7対応のドライバー(32ビット版/64ビット版の区別がある場合も)が、メーカーホームページなどからダウンロードできるかどうか
・ 記憶装置系の周辺機器
外付けハードディスク、USBメモリなどは、大体大丈夫ですが、念のため確認しましょう。
NASは、Windows 7対応のソフトウェアがあるかどうか、確認。
・ 通信機器
ルーター設定のユーティリティソフトウェアなどがWindows 7対応しているかどうか
3) Windows 7で使いたいソフトウェアをリストアップ・対応調査
・ 使っているソフトウェアのうち、Windows 7でも使いたいものについて、Windows 7対応を調べておきます。
対応していないソフトウェアは、バージョンアップや買い替えなどが必要になります。
ウィルスチェックソフトも忘れずに
32ビット/64ビット版の違いも考慮に入れましょう。
使っているフリーソフトウェアについても、調べておきましょう。
デザイン系では、追加フォントも忘れずに調べましょう。
高価なソフト(Adobe CSやCADなど)は、予算に影響大なので忘れずに
4) 重要なID/パスワード等の記録など
・ プロバイダー接続IDとパスワード
・ メールIDとパスワード
・ ルーター設定アドレス、ログインIDとパスワード
・ 銀行決済で使っている場合は証明書の移行手順
・ 会社で使っている場合は、ネットワーク環境
5) メール
・ Windows 7には、メールソフトがプリインストールされません。
・ 現在使っているメールソフト名とバージョンを調べます。
・ Windows 7で、どのメールソフトを使うか決めておきます。
調べたことは「ITシステム環境」として書類にまとめておくのが理想的です。あとで便利ですよ。
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【2】移行段階・・Windows 7パソコンを用意して、実際に移行作業します。
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1) メール移行準備
現在使っているメールソフトとバージョン、Windows 7で使いたいメールソフトにより、円滑な移行手順は異なります。全て記述することはできませんので、多いケースについて記します。
・ Outlook Express(Windows XP) → Outlook(Windows 7)への移行
XP上にOutlookをインストールした状態で、Outlook ExpressからOutlookにメールデータとアドレス帳をエキスポートしておくのが一番安心です。メールデータのサイズによっては結構時間がかかります。
Outlookにエキスポートしてから、「Windows転送ツール」を使って、Windows 7にデータ転送します。
この際、Windows 7上にもOutlookをインストールしておく必要があります。インストールするだけで、起動はしないようにします。データ転送が終わってからWindows 7上のOutlook起動して転送されているかどうか確認します。
2) Windows 7パソコンの初期設定
設置・起動して、ユーザーアカウント(デスクトップ名)、ネットワーク接続など、初期設定し、デスクトップを表示します。Windows 7で使うソフトウェアをインストール。ドライバーをインストールして、周辺機器を接続します。
3) 「Windows転送ツール」でデータ転送
ここの手順記載すると長文になるので、すまんが「Windows転送ツール 使い方」ググって(google
)ね。
Winodws 7上で「Windows転送ツール」を実行している間は、Windows 7上でその他の作業はできません。
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【3】テスト・手直し・・実際の業務・用途に使用して、不具合事項を洗い出し、手直しします。
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仕事や大切な用途で使っている場合、古いパソコンもしばらく置いておき、万一の場合は使えるようにしておくことをおススメします。
結構面倒だし、時間もかかりますね。
不安な場合は、セーフモード
にご相談ください。