翌日、新潟市内にあるドレイクヴァロのビルの会議室にはそうそうたるメンバーが顔を揃えていた。
アラン、エドワード、フレディ、ジェイソン、トーマス、黒の鷹、コンドルチームとリトルドレイクチーム。
さらに久遠、飛鳥、ポール、白燕、智行、紗羽瑠、舞菜、組織の選抜メンバー。
そしてホーリーナイトの高瀬とホーリーナイトチームだ。
クラウドは少し遅れての到着らしい。
「皆、聞いてほしい。最新の情報ではひかりと花音は別々の場所にいることが分かった。地図を見てくれ」
皆はテーブルに広げられた地図を見る。
「まずは花音だがこの新潟市郊外のこの場所に脅征威連合の倉庫がある。普段は新潟港に届いた荷物を一時保管する倉庫だ」
アランは地図に赤く丸を書く。
「こちらが調べたところによると大きな倉庫が三つあるが花音は今はあまり使われていない第三倉庫にいる」
「その情報の信憑性はどのくらいだ?」
智行がアランに聞く。
「脅征威連合とキマイラの両方のスパイからの報告だ。信憑性は極めて高い」
智行は両方の組織にスパイがいるということを聞いて内心驚く。
もちろんドレイクヴァロがそのスパイたちによって情報を手に入れていることは知っているが身近な組織にもドレイクヴァロのスパイがいるとなれば十和麗月会にもいてもおかしくない。
智行はドレイクヴァロという組織の恐ろしさを改めて思い知る。
「花音の倉庫には脅征威連合の連中が見張りにいるらしいが、その数は四十から五十人くらいだ。もちろん銃を持っていることは想定されているが戦闘のプロではない」
アランは皆の顔を見渡すように言う。
「問題はひかりが乗っている貨物船の方だ。こちらにはミハイルを始めとするキマイラの連中とそれを護衛する人間がいるが彼らは戦闘のプロだ」
「なるほどな」
ジェイソンが低くうなるような声を出す。
「救出作戦は二手に分かれる必要がある。まず、花音救出隊は隊長は兄貴。兄貴それでいいですか?」
「かまわねえよ」
「メンバーは兄貴、エド、久遠さん、飛鳥さん、ポールさん、白燕さん、紗羽瑠ちゃん、舞菜ちゃん、組織のメンバーと黒の鷹で行ってほしい」
「分かった」
智行は承諾した。
「任せてよ、アランさん」
紗羽瑠もやる気満々だ。
「絶対に花音を誘拐した罪の重さを分からせてやる」
エドワードは怒り心頭のようだ。
「ひかり救出作戦はコンドル、リトルドレイク、ホーリーナイトのメンバーに俺が入って行う」
「アランさんも実戦に参加するのか?」
ホーリーナイトの高瀬が尋ねる。
高瀬の考えを読んだジェイソンが言う。
「ああ、大丈夫だ。アランの戦闘技術は俺たち特殊部隊に匹敵する腕前だ」
「ならかまわない」
「具体的にどうチーム編成するかだな。スナイパーも配置することになるだろう」
「スナイパーならうちがやる。自由に指示してかまわない」
そう言ったのは高瀬だ。
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