FIVEDIMEのブログ

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好きな音楽の紹介を中心に気ままに書いていこうと思います。

Amebaでブログを始めよう!

今から10年ほど前、今はなき新宿のVirgin Megastoreで

1枚のCDに出合いました。


ワーナーミュージックの「名盤探検隊」シリーズの1枚として

発売されていた そのCDの“ミステリアスなフォーク系

シンガーソングライター”というコピーと、ジャケットに惹かれ

思わず買ってしまったのが、今回紹介するJudee Sillの

1971年のデビューアルバムです。


15歳で洋楽と出合い、後追いでリンダ・ロンシュタットに代表される

70年代のウエストコーストサウンドにのめり込んだ僕でしたが、

アサイラムレコードに このようなシンガーがいたことを

まったく知りませんでした。


そして1曲目“Crayon Angels”が流れ始めた時、

おおげさではなく全身に鳥肌が立ちました。

そして一気にJudee Sillの世界に引きずり込まれたのです。

3曲目“The Archetypal Man”のスキャット部分で、またまた鳥肌!


音楽を聴く時、そのアーティストの生い立ちはあまり気にならないほうですが、

ライナーノーツを読む限り、彼女の人生はあまりにも壮絶。

親の虐待、結婚、離婚、麻薬、逮捕・・・

そして残念なことに たった2枚のアルバムを残しただけで

1979年にドラッグの過剰摂取で亡くなっています。


そんな壮絶な人生を送ってきた彼女が紡ぎ出す音楽は

あまりにも清らかで、不思議と心を和ませます。

音的にはフォークに分類されるのでしょうが

宗教音楽の要素も盛り込まれています。


なんか抽象的な文章で伝わりにくいかもしれませんが、

多くの人に聴いてもらいたい超名盤です!


(2005年になって、生前発売されることのなかった幻のサードアルバム

“Dreams Come True”が発売されました。)



Judee Sill
¥1,303
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今日は僕が初めて買ったCDを紹介します。


それまではLPレコードしか持ってなかった僕が

CDプレーヤー購入を機にゲットしたのが

アメリカの女性シンガー、Jennifer Warnesのベストアルバム。


映画「愛と青春の旅立ち」の主題歌をジョー・コッカーと

歌ってた人といえば分かるでしょうか。

そんな彼女がアリスタ・レコードに残した曲を集めたベスト盤です。


Jennifer Warnesは、いわゆるヒット曲が非常に少なく

一発屋的な印象を持たれているかもしれません。


でも「愛と青春の旅立ち」や、同じく映画「ダーティ・ダンシング」の

主題歌だけで この才女を語ってしまうのは、あまりにもったいない!


眼鏡をかけたその外見に似て、知性を感じさせる歌声ですが、

それでいてソウルフルで熱いものが流れているイメージです。


カナダの詩人でシンガーソングライターのレナード・コーエンは

Jenniferの声をこう評したそうです。

「彼女の声はカリフォルニアの気候を思わせる。

太陽の光に満ちているが、その背後に地震が隠されている。」


彼女の曲を聴き続けると、この言葉の意味がよく分かります。


本作の中ではバラードの“I'm dreaming”や

男をハートを撃ち抜いていくガンマンに例えたユニークな自作曲

“Shot Through the Heart”が好きです。


彼女は5~10年に1枚しかアルバムを発表しない寡作の人ですが

発表された作品は待った甲斐がある、聞くほどに味わい深くなる

ものばかりです。


The Best of Jennifer Warnes
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こちらのベストアルバムもお薦め。

「愛と青春の旅立ち」も入ってマス。



Love Lifts Us Up: A Collection 1968-1983
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ブログ第一発目に紹介するのは

アメリカはテキサス州出身のシンガー

Nanci Griffithの「The Last of the True Believers 」です。


僕のニックネーム FIVEDIME は、この作品に収録されている

「Love at the Five and Dime」から取りました。


“Five and Dime”とはアメリカの安売りの百貨店(日用雑貨店)の俗称。

いわば100円ショップみたいなものらしく、その代表チェーン店が

アルバムのジャケットにも写っている“Woolworth”です。


曲のタイトルを訳すとすれば“100円ショップの恋”・・・ なんか感じが出ませんが。

“Woolworth”で出会ったレジ打ちの女の子と、しがないバンドマンの恋愛~結婚を

歌った曲です、たぶん。


このアルバムジャケットのどこかノスタルジックな雰囲気が大好きなんです。

アルバムの内容もジャケットのイメージに合っていて

シンプルなフォーク、カントリー調の曲で統一されています。


「Love at ~」以外ではPat Algerというフォークシンガーのペンによる

「Goin' Gone」も 心にしみるメロディです。


Nanciは日本では無名に等しいような人ですが、アメリカなどでは

根強いファンに支えられていて、最近も素敵なニューアルバムを

リリースしたばかり。

ベット・ミドラーで大ヒットした「From a Distance」をいち早く取り上げたのも

彼女でした。


彼女のアルバムは今後も取り上げていきたいと思います。



The Last of the True Believers
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