この世の中は人間関係のしがらみでいっぱい。
私は人間関係に苦労しながら生き続けてきた。なぜなら私は人と深い関係を築けないから、学生時代は地獄だった。小学校だと6年間、中学校や高校だと3年間、大学だと4年間。こんなにも長い期間、同じ人と過ごさなきゃいけないのか?と思うと、ものすごく気疲れしてしまっていた。しかも、学校は悲しいことに集団行動が付き物。協調性を築くためだそう。ちょっとありがた迷惑だと思っていた。学生といえば、どこに行くにも誰かと一緒にいなければならないという暗黙のルールがある。本当は一人で行動したい、だけど一人で行動していたら「どうして?」と疑問に持たれる。とにかくめんどくさいのオンパレードだった。社会人になってからは、学生時代の集団行動から開放された喜びでいっぱいだった。別にみんなと仲良くしなくていい。そう思うと、気持ちがラクだったし、肩の荷が降りた。ただ、いくら社会人とはいえ、会社の人とのコミュニケーションは必須である。やっぱり私は数年経つと、しんどくなってしまって、転職を繰り返してしまった。それと比べて、今のフリーランスの生活はラクだ。なんせ自分にとって一番ストレスの要因となっていた人間関係がないからだ。毎日誰とも会わなくていい。誰とも話さなくていい。こんな毎日がこれほどラクだなんて思いもしなかった。適材適所と言っていいのか分からないけれど、フリーランスの仕事は人間関係が苦手な人にぴったりの職種なんじゃないかと思う。3年前の自分は、自分がフリーランスになるなんて思ってもいなかったけど、嫌を突き詰めていったらこの働き方にたどり着いた。決してかっこいい理由ではないけれど、私は毎日が幸せで本当に恵まれているなと日々感じる。こうやって自分の想いを伝えられることも、共感してくれる人がいるのも、私にとっては大きな原動力になる。決して人が嫌いなわけではない。むしろ感謝でしかない。自分の想いと同じ人が集まってきてくれるのは、何よりも嬉しいことだ。人間関係を築くのは上手くないけれど、心の中の声にはきちんと向き合って世に届け続けたい。