私は昔からモテる。
たぶん、そこは認めた方がいいと思う。
自慢したいわけじゃない。
でも、男の人に困ったことがない人生だった。
気が付けば誰かが隣にいたし、
ご飯に誘われることも多かった。
恋愛の話にも困らない。
かっこいい人を見ると気になるし、
素敵な人がいると話してみたくなる。
私は昔からそういう女だ。
だから恋愛で失敗もしてきた。
真面目な恋愛だけをしてきたわけじゃない。
寂しい夜もあったし、
勢いで誰かを好きになったこともある。
今思えば、
私は少し浮気性なのだと思う。
好きになるハードルが低い。
人を好きになることに抵抗がない。
だから人生は楽しい。
でも、その分面倒なことも多い。
そんな私を見て、
彼はよく呆れている。
先日も、
私が男の人の話をすると、
呆れた顔で言った。
「また性欲処理されたのかよ」
ひどい言い方だと思う。
でも少し笑ってしまった。
彼は優しい人だけど、
綺麗ごとを言う人じゃない。
嫉妬もする。
嫌な顔もする。
機嫌が悪くなることもある。
私はそんな彼が好きだ。
嫉妬しない人より、
嫉妬してくれる人の方が好きだ。
興味がなければ嫉妬しない。
どうでもよければ怒らない。
だから私は、
彼の嫉妬に少し愛を感じてしまう。
もちろん、
束縛してほしいわけじゃない。
怒鳴ってほしいわけでもない。
ただ、
「なんとも思わないよ」
と言われるより、
「それは嫌だな」
と言われる方が嬉しい。
私という存在が、
ちゃんと彼の中にある気がするからだ。
そして何より、
彼は話を聞いてくれる。
本当なら聞きたくない話もあると思う。
嫉妬する話もあると思う。
それでも聞いてくれる。
最後まで聞いて、
呆れて、
ため息をついて、
それでも隣にいてくれる。
私はそこに愛を感じる。
そして私が一番好きなのは、
そんな話をした後でも、
彼がいつも通り抱きしめてくれることだ。
夜になれば隣で眠る。
抱き合いながら眠る。
何事もなかったように、
おやすみと言う。
私はその時間が好きだ。
恋愛は刺激だけじゃない。
ドキドキだけでもない。
最後に安心できる場所があること。
最後に帰る人がいること。
それも恋愛なのだと思う。
私はモテる。
だから選択肢も多かった。
誘われることもあった。
好きになってくれる人もいた。
でも結局、
私が好きなのは彼だった。
嫉妬しながら話を聞いてくれる人。
呆れながらも離れない人。
抱き合いながら眠ってくれる人。
たぶん私は、
そんな彼に愛されている自分が好きなのだと思う。
そして今日も、
そんなことを考えながら眠りにつく🌷