先日ですが、公開中の映画『図書館戦争』を観てきました。

原作は大好きな作家 有川浩 さんの同名人気シリーズ小説
原作が好きなのでかなり期待大

それにしても、最近の有川さん人気は凄い。。 
どんどん作品が映画化・ドラマ化されてる。
最近だと、『県庁おもてなし課』(映画) 『空飛ぶ広報室』(ドラマ)なんかもそうだしね。



図書館戦争/メディアワークス


さて、このお話の舞台は近未来(現代と言ってもいいか?)の
パラレルワールドが設定されています。 

ちょうど元号の代わり際に制定された
公序良俗を乱し人権を侵害する表現を規制するため法律
メディア良化法」という法律が存在する世の中です。 

この法律に基づき、本を始めとする全ての創作物は
合法的な検閲を受ける事になり執行機関である
「良化特務機関(メディア良化隊)」による武力行使も含む
取締を受けるという行き過ぎた規制が行われています。

それに対抗する手段として、図書館法に則る公共図書館は
「図書館の自由に関する宣言」を元に「図書館の自由法」を制定。
あくまでその役割と本の自由を守るべく、自ら武装した「図書隊」による防衛制度を確立する。


こんな設定で始まる物語です。
これだけでも充分面白ろそうな話ですが、登場人物のキャラ設定が
かなり細かくされており、実際に今回の実写化以外にも
アニメ化や漫画化もされておりかなり人気の作品です。 

それはそれで面白いのですが、個人的に一番好きなのは
やっぱり背景でありこの作品のテーマなんですよね。
他の作品もそうだけど、有川さんの作品は社会的なテーマを
扱っている作品が多い。
文面が軽めで読みやすいけど(もしかしたらわざとかも)
結構考えさせられる事が多い


本作の根底にあるテーマとしてはやはり 
       『表現の自由』     これに尽きます。 

作中の「メディア良化法」も成立当初は、殆ど人々の関心を得ませんでした。
検閲・規制が強化されて初めて一部の人々は危機感を覚える訳です。
なんか現在の世の中そのものだと思いませんか? 

実際に今の世の中でも形を代えた
 『表現の自由』に対する規制が起こっています。
一番分かり易い例として
 「不適切な表現」 「差別用語」 この言葉あたりでしょうか。 

勿論、人を誹謗中傷する意味合いでこれらに属する言葉を使うのは
間違っていますが、事実の説明には必要な言葉です。
意味・内容を加味せず、全てを規制する。 

現実にこのような事が起こっている事を考えると、
図書館戦争の世界もあながち絵空事じゃないですよね。
正直ゾッとします。 

また、面白いのがメディア良化隊と図書隊の関係なんですが、
現実に当てはめるとメディア良化隊は法務省管轄で図書隊は文部科学省管轄なんです!

当然、省庁間の様々な思惑も絡まり合ってくるわけで・・
そういう駆け引きも結構面白い。 


そして、一番気に入っているのが
作中にある図書館法の根拠となっている
「図書館の自由に関する宣言」 ですが。

実は法律も宣言も、現実に存在するモノです。

『図書館の自由に関する宣言』
第1 図書館は資料収集の自由を有する。
  • 第2  図書館は資料提供の自由を有する。
  • 第3  図書館は利用者の秘密を守る。
  • 第4  図書館はすべての不当な検閲に反対する。
       図書館の自由が侵されるとき、われわれは団結して、あくまで自由を守る。           
                            -社団法人 日本図書館協会-

    こんな宣言が実際にあるんですよ!! 
    不当な規制・検閲に対する明確な反対意思表示じゃないですか!!
    この作品読むまで全然知りませんでした。 

    日本図書館協会のこの宣言を読んだとき、
    胸が熱くなりました  

    日々当たり前のように享受している本や創作物を読む自由は
    こうして守られてるんですね。 

    エンターテイメント性だけじゃなく、大事なことを考えさせてくれる作品です。


    映画では途中までしか描かれてなかったので、続編を期待します~