こんにちはさだやです。
私は仕事を通じて、働く楽しさを伝えることが目標なのです。特段、影響されたということはないのですが、偶然とドラッカーの考えは共感することが多く、かなり読み込んでいます。

 

さて、今回は早速本題です。

皆さんはドラッカーの本って読んでますか?

 

あえて断言しますが、

ドラッカーは職位、業界問わず必読です。

 

ただ、ドラッカーの本は難しいんですよね。

読書慣れしている人なら大丈夫だと思いますが、普段、本を読まない人が読むのは難しい。

なにせ翻訳した本なので、独特の言葉遣いで書かれている。

だから正直、読みづらい。

そして考え方が目からウロコすぎて、一発で理解できないところがあります。

 

なので、徐々に考え方を入れていきたいところです。

私のオススメは「まずドラッカーの影響を受けた人が書いた本」を何冊か読んでから、ドラッカー本人が書いた本に挑戦する進め方です。

 

で、今回オススメしたい本が「渋沢栄一とドラッカー 未来創造の方法論」です。

 

これは渋沢栄一と、渋沢栄一の考え方に惚れ込んでいたドラッカーの考え方を学べる本です。

 

めちゃくちゃ濃密な本なので、

今回はあえて引用は一箇所だけにさせてください。

 

この本は、とにかく日本的な未来創造の方法論なのです。

 

ドラッカーは「渋沢は、新しい日本は、古い日本の基盤の上に築かなければならないことをよく認識していました」と評価したと述べた。この古いものの上に新しいものを築くという考え方は「ドイツやロシアのような国では、まったく欠けていた認識」で、ドイツのカール・マルクスも、革命に際してのロシア人も、彼らも単純に過去を否定したとドラッカーは言う。この古いものの上に新しいものを築くというやり方は、日本人の特徴的な強みなのだ。

 

私がドラッカーの難しさで述べた「目からウロコ」の意味はここです。

一般的な感覚で「イノベーション」と言われたら、

 

過去を否定して、

新しい考え方で上書きするもの

 

そう思いがちですが、渋沢栄一とドラッカーの考え方は違うんですね。

過去の上に未来を築くのです。

 

イノベーションは破壊ではないのです

 

おそらく皆さんご存じないかと思うのですが、渋沢栄一は江戸時代に生まれた人です。そうなんです。渋沢栄一は武士だった人です。一橋徳川家に仕えていた武士です。

 

そんな武士が資本主義の父と呼ばれるような偉業を成し遂げたのです。

 

そうするともう少しこの言葉の余白が見えてくるでしょう。

 

つまり渋沢栄一は

古いもの(武家社会)のうえに

新しいもの(資本主義)を築く

というやり方を取ったわけです

 

皆さんも今の組織を変えたいな、と思うことがあるかと思いますが、それはやはりその組織の長い歴史のうえに新しいものを築かないといけないのです。

そんなことが学べる本なのです。