数十年前の歯磨き粉のコマーシャルソング
ブランコでストレス発散中のチビ子
誰が歌ってたっけ？
四季の歌の 芹洋子？
四季の歌 懐かしいなぁ
はーるをあいするひとはーこーころきよきひと〜 
小6の修学旅行のときバスガイドさんが
歌ってくれたのを覚えてる
歯茎は 元気だと信じたいが
いまは 口内炎が 口の中に 花盛り
とくに 唇の裏に ズラッと
夏の疲れが どっと出て 体の節々や 手足の指先もこわばり ここ数日かなり痛かった
仕事も 激痛との戦いだ
この弱った体だったが
神戸のばあさんの介護を
がんばれて よかったぁ 
自画自賛
なには ともあれ いまは 安堵の中にしばらくいたい
チビ子とばあさん 一回バトル勃発
二人で 楽しそうに じゃれ合い ばあさんと チビ子の笑い声が ランランと 響いていた
序章
嵐の前の静けさ
だいたいの パニック映画も 騒ぎの直前は わざとらしい感じでキャーキャー楽しそうにはしゃいでる
ヨシヨシ これを乗り切れば
あしたの夜になれば
ほぼ一日中
ソファに寝そべり動かないのにすぐお腹が減る 娘がやってくる
チビ子は そんなママでもママが大好き
腐っても鯛 腐ってもママだ
あとひと息
なんとか乗り切れそうだ
そのままばあさんと 楽しくはしゃいでくれ
good job チビ子
悪魔が来りて笛を吹く
そう 破壊の悪魔が すぐそこまできているとは知らずに わたしは 鼻歌まじりで
洗濯物を 干していた
やっと 干し終わり ベランダから 部屋に入ると さっきまでの シャボン玉が 飛んでいそうな軽い雰囲気から 一転
お通夜のような
重たーい空気に 包まれているのをわたしは 察知し ゾッとした
チビ子は ソファに寝転び 天井を 戸惑いの表情でじーっと見つめ
ばあさんは ベッドにもぐりこんで あんなひどいことを言うなんて
と 布団をかぶって 涙ぐんでいた
と 布団をかぶって 涙ぐんでいた7歳のチビ子が
わずか数分の間に
ばあさんを泣かすほど ノックアウトするようなセリフを吐くとは信じがたい
そのとき ふと 思い出した
わたしが 4〜5さいのころ 父が 鬼のような顔で どんぶりのうどんを わたしの頭にジャーと ぶっかけたことがあった
母が 慌てて わたしの頭を拭いていたのをいまだに覚えてるが 父が激怒するようなことを 言ったことは 覚えてない
わたしを かけうどんにするくらいだから
きっと 真実の一言を ポロっと言ったのかもしれない
こどもは ときに 無邪気に残酷だ
チビ子も ばあさんの地雷を 踏んでしまったんだろうか？
ばあさんは 被害妄想ぐせもあるから
ややこしい
チビ子が 謝っても ばあさんは 口をへの字に曲げて 頑なだった
ばあさん ひとには ボロカスに ケチョンパンに 毒吐くのになぁ
まずは 二人を別空間に置くのが大事だ
ひとまず チビ子を 買い物に連れ出した
チビ子に ばあさんのややこしい特性を説明したら
賢いチビ子は 深く理解してくれた
そして 二人で ばあさんを喜ばす作戦をたてようよ❗️
と 誘ったら チビ子は 明るくノッてきた
そのあと
ばあさんにも チビ子のばあさんの役に立ちたいという気持ちを しっかり伝え 数時間後には すっかり仲直り
めっちゃ 疲れた
そこからの チビ子の快進撃には 眼を見張るものがあった
ブランコでストレス発散中のチビ子
後半へ 続く…… 予定