海底に眠る心の様子 日を追うごとに美しくなっていく彼女を眺めながら僕はどんどんと孤独になる心の様子を感じていた 冷たい空気と真っ赤な夕陽の光が街を包み込む頃になると世界が何処までも遠くに感じる 地下道を通る自分の足音がまるで海底から聞こえるようにくぐもり乱反射した 僕は駅の近くにあるうらさびれた公園へ行きペンキが剥がれたベンチに座った そして煙草に火をつけて登っていく煙を眺めた