日傘も帽子もなく、日中10分も歩くと、誰にではないけれど、腹が立ってきます。

暑いのや寒いのが、我慢できないどうしょうもない、風情のない人間です。

暑い時は、暑いことを楽しみ、寒い時は寒さを喜ぶような、情緒豊かな人間じゃないと

 何も、見えない、何も感じない鈍感な人間になってしまいます、とエアコンの効いた

部屋のPCに向かって、こんな不届きな、絵空事を書いています。

いつごろからでしょうか?各部屋にエアコンを着けてじゃーじゃー鳴く蝉の声を窓の外に

聞きながら、涼しい顔をして、熱いコーヒーなんか飲んでたりするのは。

こんなの、人間として、ルール違反です、邪道です。あー自分に腹が立ってるんやわ。



 昭和の時代、カキ氷屋さんの、お店の前の縁台に座って、舌を真っ赤にしてミルク

いちごを食べたり、大きなおにいちゃんやおねえちゃんに付いていって、生ぬるくて、

おしっこの匂いがする浅いプールで遊んだりして、涼しい場所を探してたものです。

氷屋さんも、プールもけっして涼しい所ではないんですけど、エアコンの冷えを知ら

なかった時代です。路地風が吹いて、気持ちのいい場所を、猫と子供は知っています。

 プールや蝉取りは、大きなおにいちゃんに連れていってもらいました。

近所の魚屋さんの6人兄弟の3番目の男の子と同級生でして、その子とワタシはいつも

2番目と3番目の双子のおにいちゃんに遊んでもらっていました。

そこのおばちゃんが、ワタシをものすごく可愛がってくれてたんです。

赤いサンダルや、花の付いた篭のバッグをくれたりしました。

なんせ、おかあちゃんが、黒やら茶やら紺色の地味な色ばかりの服を着せるので

パット見、男の子やら女の子やらわからんようなかっこでしたから。

 おばちゃんは、最後の望みを掛けてがんばった赤ちゃんが、男の子だったんですが

残念な顔したおばちゃんに、この赤ちゃん、ワタシにちょうだいと言ったら、ええよと

言ってくれて、学校帰りに負んぶ紐でいつもおんぶさせてもらってました。

まあ、たいていは、お刺身定食?をいただいて、お風呂も入って、赤ちゃんと添い寝

してたら、文ちゃんが迎えに来るといった、呑気な日々でした。


 おかあちゃんが一番好きでしたが、商店街のおばちゃんも2番目や3番目といって

順番をつけるのが難しいくらい、大好きなおばちゃんばかりでした。

「おかあちゃんに、好かれるより、他所の人に好かれる子にならなあかんで、

  おかあちゃんとあんたは好き同士に決まってるんやから」

これ、以前にも記事に書いたと思いますが、おかあちゃんの名言集の中でピカ一やと

思います。「おかあちゃん、ウチのこと好き?」って顔色みながら聞いた時の返事です。


「おかあちゃん?ウチなぁー妹が欲しいなぁー」

「あんた、何言うてんの、あんたのお陰で、おかあちゃんのあそこ、無茶苦茶になって

  んで、アホ言わんとき」

一応、これも性教育の一環として、名言の一つに加えておきます。


 知りませんでした、アホみたいに何回もハワイに行ってるのに。

ハワイ王国8代目の女王にして、最後のハワイ王、リリウオカオニ女王作詞、作曲

「アロハ・オエ」。。。さよならわが祖国、別れの歌だそうです。

小さい時は夏の商店街、大人になったら、ビアーホールで聞いた曲です。

すみません、女王様。

今夜も暑い夜。。。この辺で。



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