昨日仕込んだカレーが本日の昼メニューです。


 ツレのリクエストにお答えして、「かつカレー」にしました。


 豚カツを揚げてのっければいいんですけど。


 
$dibbi dubbi daaなブログ



  副菜になぜか、きんぴらごぼうを付けてみたり、カレーの上に


  意味不明なカイワレなんかをちらしてみたりまだ、台所に立って


  料理をこしらえるとトラウマが襲うのでしょうか?


  半分かき込んだ後にラッキョウを思い出すとか


  心の傷のせいにしていますが、単に歳とって、横着になったのかも


  しれません。これはツれには内緒です。




     でも、豚カツの下ごしらえをしていて、例のほらあの人

     
     女実業家? うちのおかあちゃんを思い出しました。


     涙で涙で塩こしょうが出来ませんでした。


     と書きたいところですが。


     一人笑いが止まりませんでした。


     ユダヤ教のラビのちょこんと頭のてっぺんに乗っけたような帽子


     思い浮かべてくださいな、これがおかあちゃんの豚カツです。


    「今日、豚カツ食べへん?」


    そんなことを急に言い出します。


    「豚カツ10枚買うといで」


    お店のウエイトレスのおねえちゃんや文ちゃんやもちろんワタシも入ってます

   
    おかあちゃんは厨房で10枚の豚カツをいとも簡単に揚げて


    お皿にてんこ盛りにして持ってくるんですが、


    油身のところに切れ目を入れてないために全部そっくり返って


    さっき言ったラビの帽子の形になってるんです。


    まあ、なんかかきもちをあげたみたいな。

     
    でも、皆、豚カツソースをビシャビシャにかけて


    なんやかんやおしゃべりしながら、


    お客さんがひけてる時間とはいえ、


    あんな楽しかった時間はありません。


    「残った豚カツ持ってお帰り」

    
    お店のウエイトレスのおねえちゃん達は皆


    お金を貯めてるような、真面目な女の子ばかりだったので


    とても喜んでたと思います。


    女実業家のきまぐれはちょいちょいあるんです。


   「お店のカレーは美味しないから、ママが本格的なのをつくるわ」


   お店のカレーは大きな常務用の缶詰のルーなんですが、具もお水も


   ちゃんと量を測って文ちゃんがこしらえるので、いつも同じ味です。

   
   これが、外食の一番大切なところで、きっちりなんでも測って、


   真面目な人がやらないといけません。


   女実業家には無理です。


   男の料理とでも言うんでしょうか、ダイナミックな味ですが


   まあ、おふくろの味でしょうか。


   ワタシたちは競争のように食べて動けないほどでした。


  「ママ、こんなビフテキみたいな大きなお肉が入ってる」


  「そりゃあんたらに食べさせたろう思て奮発したんや」



  ワタシもウエイトレスのお姉ちゃんも皆ママの子供みたいです。






  でも、ある日のきまぐれには、皆口をツグミました。


  どこから、仕入れてきたのか「蜂の子」をフライパンでいってくれたんですが、


  「皆これ食べたらきれいになるらしいわ、女の子はきれいにならんと」



   綺麗になるといわれても…    うじ虫ですから…



   こうゆう時は、綺麗な人ほどより綺麗になりたいと思うのでしょうか?



   食べたのは女実業家と玉ちゃんだけです。


   玉ちゃんは長いことウエイトレスをしていましたが


   男のお客さんはほとんど玉ちゃんを見にくる人ばかりでした。


   と言うくらい、綺麗でしたが、玉ちゃんは女の人しか愛せない女でした。


   ランドセルを背負ってはいてもその辺の事情をよおくわかった、


   物静かなクラスの前から3番目のちっちゃなベータンでした。 


   お話は少し大人っぽくなってきました。

 
   井川遥そっくりの女しか愛せない玉ちゃんのお話は次回


   前編・後編くらいに分けてお話したいと思います。