さて、今回は「線香花火」です。

 

 

 

 

 


 またしても、「何それ?」っていう方も多いでしょう。しかし、さだまさしファンにとっては避けて通れない、「ソロデビュー曲」です。前回お話ししたフォークデュオ「グレープ」は、3年で解散します。さださんの才能がいかんなく発揮された曲・詩、吉田さん(デュオの相方です。)のギターと一世を風靡しますが、解散します。期待される音楽と目指すものが違ってきたとさださんは時々おっしゃいますが、やりたい方向性が、最近リリースされた「第二楽章」ってアルバムにあると、私は思っています。そして、2018年、シカゴのライブハウスでも、アメリカ人が行ったパフォーマンスにそれを見るのですが、また、後程語ります。

 

 

 

 

 


 でも、音楽から離れることができなかったさださんはソロで復活します。それが、この曲です。アルペジオ風のギターの前奏。(でも、この前奏をさださんはフラットピックで弾きます。そのスリーフィンガーで弾いてるような正確なピッキングがさださんのギターの凄いところです。)そこから、続く、夏の夜空の風景。流れ星を数えるカップル。夏休みで故郷に帰ってきた恋人と過ごす数日間。「虫の音に消えそうな小さな声で いつ帰るの?と聞いた」彼女。聞きたくない、でも聞いておきたい彼女の気持ちが出ています。おそらく、大学生くらいのカップルなのでしょう、今では考えられないくらい純情で美しい二人のデート風景が描かれます。夏の夜空を見ている二人、昔の男の子は星座に詳しかったのです。でも、彼女は・・・・。夜空から手元の線香花火へ、キラキラは場面変換します。サビでもキラキラしたアルペジオ風のギターの音の粒が線香花火をほうふつとさせます。

 そして、突然のラスト。美しい抒情詩です。思わず、息をのみます。

 でも、この美しい美しい詩のラストにも、(本人は否定していますが・・・)さださんの茶目っ気が出ています。ヒントは。
 これは、「数え歌」とも言えます。